メジャーに挑戦
ステーションワゴン専用モデルとして再スタートを切った新型「パサート」。フォルクスワーゲンがセリングポイントに掲げる内外装の質感アップやキャビンの快適性、そしてマイルドハイブリッド化によるドライバビリティーと燃費の両立を、ロングドライブで確かめた。
消えゆく「ヴァリアント」
フォルクスワーゲンのロングセラーモデルであるパサートが、フルモデルチェンジにより9代目に生まれ変わった。話題のひとつが、ボディータイプがステーションワゴン一本になったこと。主力マーケットのヨーロッパでセダンの需要が減少し、実は先代の途中でセダンの生産が終了。9代目で復活することはなく、販売の大半を占めるステーションワゴンの「ヴァリアント」のみのラインナップになったのだ。
これにともない、新しいパサートはモデル名からヴァリアントが消え、単にパサートと呼ばれることになった。日本でも1990年代のはじめからステーションワゴンはヴァリアントの名で親しまれてきただけに、この呼び名が消えるのは実にさびしい。
フォルクスワーゲンのアッパーミディアムクラスのBEV「ID.7」では、ステーションワゴンが「ツアラー」を名乗り、ヴァリアントの名称が残るのはもはや「ゴルフ」だけ。ヴァリアントという響きに思い入れがある者としては、なんとかゴルフだけでもその呼び方を残してほしいと願うばかりだ。
それはさておき、新型パサートの特徴として真っ先に挙げておきたいのが、「MQB evo」と呼ばれる最新のプラットフォームを採用することだ。これは従来の横置きエンジン用プラットフォームの「MQB」に改良を加えたもので、新型「ティグアン」とともに、フォルクスワーゲンのエンジン車が新しい世代に移行することを意味している。それだけに、この新型パサートは、デザインも中身も大きく変貌し、見どころ満載のニューモデルとなっている。...