トレンドど真ん中
マイナーチェンジで顔つきが垢(あか)抜け、インパクトのあるリアビューも組み合わされたフォルクスワーゲンのコンパクトSUV「Tクロス」。その中間グレードにあたる「TSIスタイル」に試乗し、多くのユーザーに支持される理由を探ってみた。
安全装備は全グレード共通
試乗車として提供されるのは、最上位グレードであることが多い。しかもオプションがてんこ盛りで、車両本体価格の3割増し、4割増しになっていることもザラである。豪華装備はもちろんありがたいのだが、できれば素のモデルに乗ってみたいとも思う。今回はフォルクスワーゲンのコンパクトSUV、Tクロスのエントリーモデルだと聞いていたので、楽しみにしていた。
スペックシートを確認すると、車両本体価格は359万9000円と書いてある。これは、2番目のグレード「TSIスタイル」ではないか。行き違いがあったようだ。エントリーグレードは「TSIアクティブ」で、329万9000円。最上位グレードの「TSI Rライン」は389万5000円で、それぞれ約30万円の差がつけられている。試乗車は「Discover Proパッケージ」と「セーフティーパッケージ」のオプションが付けられており、総計で385万2000円。ラインナップの中では真ん中よりちょっと上というポジションだ。
Tクロスのパワーユニットは1種類。1リッター直3ターボエンジンに7段DSGの組み合わせだ。駆動方式はFFのみで、4WDの設定はない。ということは、グレードの差は装備によるものということになる。全車共通なのは、安全装備や運転支援システムだ。プリクラッシュブレーキやレーンキープアシスト、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”などである。安全性に関してグレードで差をつけないというのは、正しい姿勢だろう。
内外装には違いがある。LEDマトリックスヘッドライト"IQ.LIGHT"やダイナミックインジケーター付きのLEDテールランプ、シートヒーターが装備されるのはスタイルとRラインだけ。レーンチェンジアシストシステム"Side Assist Plus"やデジタルメータークラスター"Digital Cockpit Pro"などをセットにしたセーフティーパッケージとインフォテインメントシステム"Discover Pro"のオプションは、どのグレードでも選ぶことができる。...