重厚かつ軽快
ベントレーの旗艦サルーン「フライングスパー」がモデルチェンジ。これまでのW12ユニットに代えて搭載したのは、V8エンジンを核とするプラグインハイブリッドパワートレインだ。最高出力782PS、最大トルク1000N・mの実力の一端を米国アリゾナの地で味わった。
3代目じゃなくて4代目
フォルクスワーゲン グループ内では、基幹となるべきフォルクスワーゲンとアウディにいまひとつ元気がみられない。ここ数年の間にさまざまな事情や都合やタイミングがあったとはいえ、それはどこの自動車メーカーでも似たような境遇であり、昔のような圧倒的勢いみたいなものが感じられないのは寂しい限りである。
いっぽうで、同じグループ内のいわゆるプレミアムブランドは軒並み好調である。例によって独自の商品戦略を粛々と進めるポルシェをはじめ、次々とニューモデルを繰り出すランボルギーニ、そして「コンチネンタルGT」に続いてフライングスパーのモデルチェンジを敢行したベントレーは、いずれも活気に満ちている。本来なら大衆の味方であるはずのフォルクスワーゲンが束ねるグループ内で栄華を極めているのは高級車ばかりというのはなんとも皮肉な話でもある。
資料によると、新型フライングスパーは4代目とのこと。自分の記憶では、2013年に初代が誕生し、2019年に従来型が登場したからてっきり新型は3代目だとばかり思っていた。しかし資料を読み進めていくと「エクステリアは2019年発売の第3世代をほぼ踏襲」とあるので、どうやらわれわれがマイナーチェンジと認識していた初代途中の改良をベントレーではモデルチェンジとカウントしているようである。マイナーチェンジやフェイスリフトやフルモデルチェンジに正確な定義はないので、メーカーがそう言えばそういうことになる。実際、型式が同じだったりプラットフォームが流用だったりしてもフルモデルチェンジとメーカーが明言するモデルは、最近特に多く見られるようになったような気がしている。...