ホンダイズムに期待
デビュー当初からよく話題にされていることだが、「ホンダ・フィット」の販売台数が伸び悩んでいる。スペックや装備でライバルにそれほど劣っているとは思えないのだが、とにかく期待に応えられていないのが現状だ。最新モデルに乗ってその理由を考えた。
悲喜こもごもの販売データ
直近半期となる2024年4〜9月期の販売台数データ(自販連調べ)を見ると、いろいろと気づかされることがある。
まずは「シエンタ」の健闘だ。順位は3位で、2位の「ヤリス」と1位の「カローラ」に対して1万台以上の差があるものの、それらは「クロス」やら「ツーリング」やらと束になっての数字であり、ピンで売れている台数としてはおそらく日本で一番ということになるだろう。
そこにガチで対抗するのが「フリード」で、順位は6位。販売台数は4万台強でシエンタとは1万8000台程度の差がある。ただし、フリードは6月にフルモデルチェンジを受けており、この間に着陸と離陸を繰り返したことになる。本当の実力が知れるのは2025年以降だろうが、販売網の規模等に鑑みれば十分に健闘しているといえるだろう。
この状況は昨日今日の話ではないがゆえ、日産がここにひと駒打てていないことが彼らの商機の逸失につながっているのは間違いない。その日産は4位に「ノート」、7位に「セレナ」と少ない手駒と小さいもうけで頑張ってはいる。が、台数的にはその下がどうにもならない。3000万円級の「GT-R NISMO」が争奪戦となる一方で、「エルグランド」は放置、「エクストレイル」は存在感が希薄と、ポートフォリオはグダグダで、稼げるクルマがいないのもまた日産の国内販売の大きな課題だ。...