独走のプレミアムスモール
フルモデルチェンジした最新型MINIの基本形ともいえる「MINIクーパー3ドアS」に試乗。第4世代の発表と同時にラインナップに加わった電気自動車バージョンに関心が集まるなかで、ガソリンエンジン搭載モデルの進化と仕上がりをロングドライブで確かめた。
BEV仕様とは異なるのは?
“BMWのMINI”の初代モデル誕生は2001年のこと。すなわち、ブランド名とスタイリングイメージはかつてのオリジナルMiniを継承しながら、サイズやハードウエアが一から構築し直された新世代モデルが生まれてから、間もなく四半世紀がたとうとしている。
そうした今のタイミングで世代交代を行ったのが、ここに紹介する新型MINIである。冒頭に記した“BMWのMINI”となってからは、今度のモデルが第4世代ということになる。
日本では2024年の3月に3ドアが、同年6月に5ドアが発売されたこのハッチバックの新型は、これまでグレードとして用いられてきた「クーパー」の名称が取り込まれて車名自体がMINIクーパーとなった。同時に、3ドア版にはデビュー当初から電気自動車(BEV)仕様が設定されたことも歴代モデルにはなかった大きな特徴。つまり、新型MINIクーパーには純エンジン仕様とBEV仕様が並列でラインナップされたのである。
ただし、一見して大多数が「同じ」と感じるに違いない両者のエクステリアデザインは「実は別もの!」。そう聞いて驚く人は少なくないだろう。純エンジン仕様の骨格が従来型のリファイン版であるのに対してBEV仕様は、専用開発の新作なのだ。
こうして、両者は全く異なるプラットフォームを採用しながらも共に「すでに初代BMW MINI登場の時点で完成されていた」といわれるルックスを実現させるため、あえて「同じに見せる」工夫が施されている。...