ただの武闘派にあらず
日産の「ノート オーラNISMO」にファン待望の4WDモデルが登場。もちろんNISMOの仕事だけにただの4WDにはあらず。「NISMOチューンドe-POWER 4WD」という大仰な名前がついた専用チューニングが施されているのだ。公道試乗でその仕上がりをチェックした。
好事家にとっては割安(?)なNISMO
2021年秋に発売されたオーラNISMOは、この2024年夏のマイナーチェンジまでのおよそ3年間で、累計2万1000台を売り上げたそうだ。同時期のノート/オーラの合計販売台数は27万台ほどだから、ノート/オーラ全体に占めるNISMOの比率は7〜8%。これは先代にあたる「ノートNISMO」のモデルライフを通じての平均値と同等か、ちょっと上くらい……という計算になる。さらにいうと、ノートとオーラの販売割合はおよそ6:4で、オーラ内でのNISMO比率は2割弱。つまり、ノート系のNISMOはしっかり安定して売れている。
2024年はNISMOの誕生40周年という。1980〜1990年代のルマン24時間やツーリングカーから現在のSUPER GTにいたるまで、NISMOは少なくとも国内モータースポーツ活動を途切れさせることはなかった。また、「スカイラインGT-R」(R32)時代からNISMOを名乗る市販モデルは常に特別。とくに中高年世代のクルマ好きの間では、NISMOというブランド名はそれなりに輝いて見える。
オーラのマイチェンに合わせて登場した新しいNISMOと、標準といえる「G」グレードの価格差は30万円弱。国産コンパクトカーのスポーツグレードとしては安くはないが、NISMOの場合は、外観の特別感に加えて、シャシーとパワートレインにも明確に手が入っている。内容を考えると、好事家は逆に割安感をおぼえる。こうした巧妙な商品性も根強い人気の理由かもしれない。
新しいオーラNISMOの外観は、一見しただけだと、マイチェン前と代わり映えしない。標準オーラのマイチェン顔には賛否あるから、変わらないNISMOに逆に好感をもつ人が一定数いるかもしれない。ただ、実際はフロントグリルやリアバンパー形状が見直されており、空力性能が向上しているんだとか。こういうシブいウンチクも好事家にささる。...