理解と覚悟を
「トヨタ・ランドクルーザー“250”」には、1グレードだけガソリンモデルが用意されている。これがなかなかマニアックなパワーユニットで、ランクルの本質をきちんと分かった人でないと使いこなすのは難しいだろう。300km余りをドライブした印象をリポートする。
唯一のガソリンモデル
そろそろ街なかで見かけることも増えてきた新型ランドクルーザー“250”のガソリンモデルにようやく試乗することができた。“250”のパワートレインはともに4気筒の2.8リッターディーゼルターボと2.7リッターガソリン自然吸気の2種で、前者は「ZX」「VX」「GX」の3グレードが設定されているが、後者のガソリンモデルはVX(7人乗り)のみ。すでにご存じの方も多いと思うが、海外市場向けには他に2.4リッターガソリンターボ+ハイブリッドも存在するものの、今のところ国内導入は明らかにされていない。いずれ追加されるものと推測するが、もともとランクルの主戦場は海外市場なのでそちら向けの供給が落ち着いてからと思われる。
VXに搭載されるガソリンエンジンは2TR-FE型直列4気筒2.7リッターで、最高出力163PS/5200rpmと最大トルク246N・m/3900rpmを生み出す。センターディファレンシャルにトルセン式LSD(電磁式ロック機構付き)を備えたフルタイム4WDシステムはもちろん同じだが、変速機は6段ATとなる。2.8リッターディーゼルターボ(こちらは8AT)は、204PS/3000-3400rpmと500N・m/1600-2800rpmと格段に強力だ。
ガソリンのVXはラインナップのなかで最軽量とはいえ2240kg(同じVXでもディーゼルターボ車は2380kg)の車重に対してはやはりちょっと心もとない数字である。このガソリンユニットはこれまで「プラド」や「ハイラックス」のみならず、「ハイエース」や「ダイナ」などの商用車にも搭載されてきた“ワークホース”向けの実直なエンジンながら、もう20年選手であり、1GD型ディーゼルターボ(2015年投入)に比べるとやはり新しいとはいえないのが弱点だ。...