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【アイデア筋トレ】なんとなく好き、の「なんとなく」を大切にしよう


価値観が多様化し、先行き不透明な「正解のない時代」には、試行錯誤しながら新しい事にチャレンジしていく姿勢や行動が求められる。そのために必要になのが、新しいものを生みだすためのアイデアだ。しかし、アイデアに対して苦手意識を持つビジネスパーソンは多い。ブランドコンサルティングファーム株式会社Que取締役で、コピーライター/クリエイティブディレクターとして受賞歴多数の仁藤安久氏の最新刊『言葉でアイデアをつくる。 問題解決スキルがアップ思考と技術』は、個人&チームの両面からアイデア力を高める方法を紹介している点が、類書にはない魅力となっている。本連載では、同書から一部を抜粋して、ビジネスの現場で役立つアイデアの技術について、基本のキからわかりやすく解説していく。ぜひ、最後までお付き合いください。

どこにでもある風景に、なぜ魅かれるのか?

旅行に行ったとき、いつもとは違った場所を歩いているとき、何気ないものなのに、ついカメラに収めたくなってしまう風景ってありませんか?

・知らない人とも会話が生まれてしまいそうなバス停のベンチ
・その先に何があるのかワクワクとした気持ちが芽生える小道
・自然の中に置き忘れられたように浮いている郵便ポスト

などなど、どこにでもあるような風景にも、人は惹かれるものです。

いまや、どの観光地も行く前にネットで情報が得られるので、旅に出る楽しみは、自分でこんな何かを「見つける」ことにあるのかもしれません。

『小さな風景からの学び』(乾久美子+東京藝術大学 乾久美子研究室編著、TOTO出版)という書籍には、先ほど、例で書いたような日常的に存在しているものだけど、人を惹きつけたり、心地よかったりと感じる場所(「生きられた場所」)の写真が掲載されています。この本をつくるために、撮影された写真は、なんと1万8000枚にもなるそうです。

そして、その中から導き出された150の気づきが描かれています。

これまでも建築家が場所のリサーチを行い、類型化し、キーワードを使って分析するノウハウ本は多く見られました。しかし、この本は、結論を明確に示していないところに特徴があります。

この本は、一見、ひとつひとつがアイデアを生みだす「道具」にまで昇華されていなくて「ゆるい」ものになっていると言えるのですが、一概にそうとも言えません。

というのは、そういう目的で書かれていないからです。

むしろ、厳密にルール化していくときに抜け落ちてしまうようなもの(「◯◯な感じ」など)を大切にしているのです。

ひとりの直観に向き合うことが
インサイトの発見に通じる

だからなのか、読んでいて共感するし、楽しく自分も一緒に発見しているような不思議な感覚になれます。日本の名もない場所を旅している気持ちにもなれるので、そういう意味でもおすすめの本です。

これまでの連載の中で、好きなもの、自分のココロが惹かれて行動までも生みだしてしまったものに対して、再現可能なように「なぜいいと思ったのか」「制作者は、何を意図してつくったのか」などを想像して、企画を構造で捉えて「分解」をしましょう、と言ってきました。

しかし、その一方で、言語化しにくい「なんとなくいい」というものも、大切にしたいと思うのです。

ビジネスにおいて、この「なんとなくいい」は排除されがちですが、ひとりの消費者の視点からは、よくある意識です。チームにおいては、その「なんとなく好き」「なんとなくいい」という発言を許容することが大切です。

そのひとりの直感に向き合い、なぜ、そう思ったのか、チームみんなで探求していくことが、そのアイデアの根底にあるインサイトなどを発見していくことにつながっていくからです。

(※本稿は『言葉でアイデアをつくる。 問題解決スキルがアップ思考と技術』の一部を抜粋・編集したものです)

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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