まさに盤石の進化
BMWの主力SUV「X3」がフルモデルチェンジ。デザインのブラッシュアップや装備の拡充はもちろんのこと、もともと定評のあるドライバビリティーの面でもさらなる進化を果たしている。日本上陸を前にミュンヘンでステアリングを握った。
失敗が許されないプロジェクト
以前、「メルセデス・ベンツGLC」の国際試乗会に参加した際、「GLCはメルセデスで最も売れているモデルです」との説明があった。そして今回、BMW X3の国際試乗会に参加して「X3はBMWで最も売れているモデルです」との説明があった。SUVが百花繚乱(りょうらん)のいまにおいて、結局のところ一番台数を伸ばしているのはどのメーカーもサイズ的に大きすぎず小さすぎないこのセグメントなのだなあと思った。
ベストセラーモデルということは、失敗が許されないモデルということでもある。GLCの試乗会ではうっかり「乗り心地がイマイチだった」なんて口走ったら、たちまちエンジニアに囲まれて詰問責めを受け、えらい目にあった。結局そのときは、自分が試乗した個体のタイヤに問題があることが判明し、無罪放免となったのだけれど、それくらい彼らもナーバスになっている証拠だった。X3の試乗会は、そこまでのピリピリしたムードではなかったものの、プレゼンテーションの端々には開発チームの自信とプライドが見てとれた。
2003年に初代が誕生したX3は、2010年に2代目、2017年に3代目がお披露目となり、今回が4代目となる。これまでに累計約350万台が販売されており、そのうちの41%がアメリカ、13%がドイツ、4%がイタリア、そしてスペイン、ポーランド、韓国などと並んで日本が3%を占めているという。なんでもでっかいものが好みのアメリカが、「X5」だけではなくX3についてもトップシェアというのはちょっとした驚きだった。開発コードは、従来の「G01」から「G45」に変わったのでフルモデルチェンジ扱いだが、2865mmのホイールベースはそのままなので、厳密に言えばプラットフォームは流用の改良型である。...