ノスタルジーをもブッちぎる
シフト操作は一切不要! 新開発の電子制御トランスミッション「Y-AMT」を搭載した「ヤマハMT-09 Y-AMT」にサーキットで試乗。新機能が実現する新たなファン・トゥ・ライドを体験し、その先に広がる新しいバイクの可能性を考えた。
クラッチレバーがないってスバラシイ
それはさかのぼって1992年の話。手に入れたばかりの400ccのバイクがあまりに楽しすぎた。そのバイクを僕はやみくもに方々へと走らせ、揚げ句、マイ左手首はダルく重くなってついにはクラッチレバーが引けなくなるほど痛くなってしまった。「ウッヒョー♪」が「痛ててて……」に。なんのことはない。腱鞘(けんしょう)炎だ。
クラッチを使わずにシフトアップ、ダウンする術を身につけようとひとしきりあがいたものの、ダウンはなかなか難しくて結局最後までままならなかった。あのときは「クラッチレバーが使えないって不便だなあ」と思ったけれど、約30年後の2024年にまさか「クラッチレバーがないほうが楽チンかも!」に開眼するなんて──。
ヤマハがこのたび新しく開発した技術、その名はY-AMTという。耳になじみのないこの電子制御シフトを搭載したマシン(MT-09 Y-AMT)だが、今月末の9月30日に発売されることがすでにアナウンスされている。そのデビューに先駆けて、袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われた試乗会に参加してきた。...
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