ダメな管理職は「前のやり方」を踏襲する。じゃあ超一流はどうする?
そう語るのは、これまで4300社以上の導入実績がある組織コンサルタントである株式会社識学の代表取締役社長・安藤広大氏だ。「会社員人生が変わった」「もう誰も言ってくれないことがここに書いてある」と話題の著書『リーダーの仮面』では、メンバーの模範として働きつつ、部下の育成や業務管理などで悩むリーダーたちに「判断軸」を授けている。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、注目のマネジメントスキルを解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
「古い仕組み」を壊す人
ダメな管理職は、前任のやり方を何も考えずに踏襲します。
そこに、「仕組み」という考えがあるかないかが大事です。
「仕組み化」というのは、「ルールを決めて、ちゃんと運営する」ということです。
「このルールは何のためにあるのだろう?」と思ってしまう決まりが、きっと1つや2つあるはずです。
「新入社員は、始業時間の30分前に来ましょう」
「電話は3コール以内に取りましょう」
「一般社員はエレベーターを使ってはいけません」
など、ルールが形骸化してしまい、そのまま残ってしまっている状態です。
誰かがその「責任」を引き受け、変えなくてはいけないのです。
本来、人の上に立つリーダーや管理職が、自らの責任で変えるべきです。
ルールを正しく取り扱う仕組みがないから、「理不尽なルール」と思われてしまうのです。
過去に作られて形骸化したルールを、もっと大きな仕組みの枠組みによってアップデートしていく。
その責任を負える人が、超一流なのです。
「マニュアル」をナメるな
いまの時代、「マニュアル」が軽視されています。
書いてある通りにやることはバカにされがちです。
しかし、マニュアルは、過去の苦労の結晶です。
世の中にあるレシピや法則は、過去の膨大な失敗を経て残っています。
その通りに、忠実になろうとするほうが、じつは成長は早いのです。
私の会社でも、「講師マニュアル」が存在します。
それに沿って、最初はロープレ(役割演技)をしていきます。
徹底的に叩き込み、トークを磨きます。
それをやっていくうちに「個性」は出てきます。
料理であれば、レシピ通りに作っていても、その人ならではのクセで「味」は出ます。
その順番を守りましょう。
マニュアルをナメないということです。
書いてある通りに、「忠実に実行する人」だけが、マニュアルのすごさに遅れて気づきます。
あるいは、新しい法則を発見し、マニュアルを改善できるのです。
(本稿は、『リーダーの仮面』の著者・安藤広大氏が特別に書き下ろしたものです)