たいしたモノ
BMWの新型「5シリーズ」で唯一となるディーゼルエンジン搭載車「523d xDrive Mスポーツ」に試乗。48Vマイルドハイブリッドが組み込まれた2リッター直4ディーゼルの特徴や、先にデリバリーが開始されたガソリン車との違いをチェックした。
バリエーションはこれで完結?
BMWが“SAV”(Sport Activity Vehicle)もしくは“SAC”(Sport Activity Coupe)と銘打って、あえてSUVと呼ばない「X」から車名が始まるモデルたち。ラインナップのなかでは今や過半がそれに該当し、利益の多くもそれらが生み出しているであろうと容易に想像がつく現状でもなお、長い間ブランドを支えてきた“基幹モデル”と呼ぶべき存在が「3シリーズ」や5シリーズであることに異論を挟む人は少ないだろう。
そんなBMWの屋台骨のひとつを担う5シリーズが直近の世代交代を終え、日本への導入がスタートして1年余り。5シリーズ史上初の「i5」なる独立したネーミングを採用し同シリーズ内でも特に存在感が強調されたピュアEVバージョンと従来のガソリンエンジンバージョンに続き、今回、同時発表されていながらも日本上陸が遅れていたディーゼルエンジンバージョンをテストドライブした。
実はエンジンを搭載する5シリーズは日本導入モデルがかなり絞り込まれていて、ガソリン/ディーゼルともにフロントフード下に収まるのは4気筒ユニットのみ。少し前までこのブランドのコアコンピタンスとして珍重されていた直列6気筒はいくつかの市場向けには用意されているものの、インポーターの販売戦略上か日本導入のハナシが聞こえてこないのはやはり少々寂しい。
加えれば、ともにターボ付きの前出2リッター4気筒もしくは3リッターの6気筒エンジンをシステムに組み込んだプラグインハイブリッドバージョンも存在しているものの、やはり日本導入という話題は聞こえてこない。それどころか、セダンに半年遅れで発表された「ツーリング」を称するステーションワゴンでは、搭載されるエンジンがターボ付きの2リッター4気筒ディーゼルのみという徹底ぶり。
果たして日本の新型5シリーズは、「M5」を除くとこれでバリエーションが完結ということになってしまうのであろうか。...