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自邸の塀への立ち小便をやめさせた「すごいアイデア」


Photo: Adobe Stock
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価値観が多様化し、先行き不透明な「正解のない時代」には、試行錯誤しながら新しい事にチャレンジしていく姿勢や行動が求められる。そのために必要になのが、新しいものを生みだすためのアイデアだ。しかし、アイデアに対して苦手意識を持つビジネスパーソンは多い。ブランドコンサルティングファーム株式会社Que取締役で、コピーライター/クリエイティブディレクターとして受賞歴多数の仁藤安久氏の最新刊『言葉でアイデアをつくる。 問題解決スキルがアップ思考と技術』は、個人&チームの両面からアイデア力を高める方法を紹介している点が、類書にはない魅力となっている。本連載では、同書から一部を抜粋して、ビジネスの現場で役立つアイデアの技術について、基本のキからわかりやすく解説していく。ぜひ、最後までお付き合いください。

ある一枚の張り紙に書かれていた言葉とは?

これは、私が思いついたものではなく、弊社のCMプランナーでありクリエイティブ・ディレクターの岡部将彦が研修を行うときに、取り上げている例題です。

私も時々、研修において例題として使わせてもらっています。それは、次のような問題です。

「毎晩、毎晩、立ち小便をされて困っている家がありました。ところが、ある一枚の張り紙をしたところ、ピタリと立ち小便がやみました。さて、その張り紙に書かれていた『言葉』とは?」

少し想像を巡らせて、実際に考えてみてください。

さて、どんな答えが思い浮かんだでしょうか。

立ち小便をやめさせた画期的なアイデア

私が行うアイデアの講義において、この質問を投げかけると、たとえば、以下のような答えが返ってきます。

「監視カメラ作動中」
「でかでかと、神社の鳥居のイラストを描く」
「罰金10万円」
「ここで殺人事件が起こりました」
「立ち小便によって、木が枯れてしまいます」
などなど、多彩なアイデアが出てきます。

たしかに、これらのアイデアにも、一定の効果・効用はあるかと思います。

しかし、私は「模範解答」は別にあるのではないか、と投げかけます。

ちなみに、その答えは、下図のようなものです。

なぜこれが、模範解答なのか?

公衆トイレの場所を教えてあげれば課題は解決できるはず、というアイデアです。では、これが一体なぜ、模範解答なのでしょうか。

ここで着目すべきことは「立ち小便をする人は、トイレがあるならトイレで用を足したい。でも、トイレが見つからないので、ちょっと人目のつかないところで済ましてしまおう、という心理」にフォーカスしたことです。

行動を変えさせたい相手は、その家主を困らせようとしている悪人ではなく、自分がしている行為が悪いことだとわかりながらも、「やむにやまれぬ状況」で仕方なくしているということへの気づきがあります。

まさに、ターゲットのインサイトの発見があるわけです。

では、ここへの気づきがない、先ほど例に挙げたアイデアはどうでしょうか。

「そんなことはわかってる、でも仕方ないんだ」と塀に立ち小便されてしまう。

または、ここで立ち小便するとまずい、と思ってやめるかもしれませんが、「やむにやまれぬ状況」であることは変わらないので、「他の見つかりにくい場所」を探して、お隣の塀や、はす向かいの塀に立ち小便をするのではないでしょうか。

このように大事になってくるのが「インサイト」です。

いいアイデアには、必ずいいインサイトがある、と言っても過言ではないのです。

(※本稿は『言葉でアイデアをつくる。 問題解決スキルがアップ思考と技術』の一部を抜粋・編集したものです)

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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