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アストンマーティンDB12ヴォランテ(FR/8AT)【試乗記】


まさに菩薩である

「アストンマーティンDB12ヴォランテ」は美しいボディーの内部に680PSもの最高出力を誇るV8エンジンを搭載している。もちろんパワーを使い切る楽しみもあるが、たまにはのんびり走ったっていい。そういう気持ちにさせる最新のオープントップGTである。

初めからカッコよかった

アストンマーティンDB12のオープンモデル、DB12ヴォランテは超カッコいいのである。なぜカッコいいのか? その前の「DB11」が超カッコよかったからだ。DB11の前の「DB9」も、その前の「DB7」も、もちろん最初のヴォランテを生んだ「DB5」も、そしてその前の「DB4」も男前だった。アストンマーティンにはハンサムの血が流れている。

ちなみに「Volante」とは、イタリア語で「飛ぶ」という意味である。ご存じアルファ・ロメオの1950年代のレーシングカー、通称ディスコ・ヴォランテは“空飛ぶ円盤”、不世出のレーシングドライバー、タツィオ・ヌヴォラーリの別名マントヴァーノ・ヴォランテは“天翔(か)けるマントヴァ人”である。アストンマーティンはDB5の2座オープンに“天翔けるDB5”と名づけたのだ。

DB5ヴォランテの登場は1965年というから、DBのヴォランテは2025年で60年を迎える。DB12もまた、もともと硬い屋根があるのに、それを惜しげもなくスパッとぶった斬っている。そうして、8層構造とはいえ、見た目はファブリック製の、自動で開閉可能な幌(ほろ)を装着しているわけだ。

三匹のこぶたの物語でいうと、レンガの家の屋根をわざわざ布に取り換えて開閉式につくり変えていることになる。オオカミなんか怖くない。と、うそぶきながら、太陽の光と新鮮な空気を満喫する。幸いにしてアストンマーティンは家ではなくて自動車である。都会にいてもリゾート気分。リゾートに行けば、リゾート気分はさらに高まる。ああ、なんとぜいたくな。その刹那主義というのか、快楽主義がDBヴォランテをますますもってカッコよく見せる。

その最新モデルたるDB12ヴォランテのなんと美しいことか。ひと目あったその日から恋の花咲くこともある。しかして、『パンチDEデート』というよりは、オヨヨ。最近、韓流ラブコメにハマっている筆者としては、チョアヘヨ(好きです)。サランヘヨ(愛してます)。と告白したい感じです。もっとも、今回、待ち合わせ場所の中央自動車道・石川SAで、DB12ヴォランテと初めてご対面した際はことばが出てこず、ぼうぜんと唸(うな)るのみだった。う〜ん。...

提供元:webCG

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