これぞフラッグシップ
「完全独自開発」をうたう「メルセデスAMG GT」がフルモデルチェンジ。AMGの手になる最高出力585PSの4リッターV8ツインターボと4WDの組み合わせ、後輪操舵システムや2+2が選択できるキャビンなど注目ポイントは多い。その進化したパフォーマンスやいかに。
似ているのはエクステリアだけ
独立系チューナーを端緒にその歴史をスタートさせ、現在ではグループ内でのハイパフォーマンスモデルを手がけるサブブランドとして位置づけられているメルセデスAMG。その頂点に立つモデルAMG GTが、2代目へと進化し日本に上陸した。
今回も「自身による完全独自開発」を金看板とするピュアなスーパースポーツカーとしての立ち位置に変わりはなく、V型8気筒というこのブランドのシンボリックな心臓も継承。従来型のキャラクターから逸脱しないキープコンセプト路線が選ばれたことは、わざわざ説明するまでもなく一見した姿からも明らかだ。
すなわちそれは、「独自開発」という例のフレーズを初めて掲げたかつての「SLS AMG」が、実質的後継モデルである初代AMG GTへと変貌を遂げたときのような大きな驚きを覚えないということである。ありていに言えば従来型のオーナーは安心して愛車に乗り続けることができるであろうし、大胆な変化を期待していた向きには「代わり映えしないな」と、そんなふうにも受け取られそうな世代交代である。
もちろんつぶさに観察すれば、本当に代わり映えしないわけではなく、全長は一挙に20cm近くもストレッチされているし、駆動輪は後2輪から全4輪へと大きな宗旨替えを実施。それもあり、1.7tほどだった重量が限りなく2tに近づいたと知れば、実は両者は似て非なるものといわれても否定が難しくなる。
果たしてこのあたりも正常進化と受け取るべきなのか、それとも……といった疑問を抱きながら、新世代AMG GTとの初対面を果たすこととなった。...