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マセラティ・グランカブリオ トロフェオ(4WD/8AT)【海外試乗記】


エレガンティッシモ!

マセラティの「グランカブリオ」がフルモデルチェンジ。フロントには最高出力550PSを誇る最新のV6ユニットが積まれているが、これをひけらかすのはモデナの名門の流儀にそぐわない。あくまで優雅に、きれいに。向き合うたびに自然と背筋が伸びるオープントップGTである。

生まれ持った貴族性

過日、北イタリアはマジョーレ湖西岸のリゾート地、ストレーザでマセラティが新型グランカブリオの試乗会を催した。ストレーザと聞いてピンとくる人は相当なイタリア通か、ゴシップ誌の熱心な読者に違いない。フィアット創業家の現当主にしてステランティスグループの総帥、若きジョン・エルカンが十数年前に結婚式を挙げたのは、ストレーザ沿岸から数百m先に浮かぶイゾラ・ベッラ(ベッラ島)。花嫁の出自たるボロメオ家は元ミラノ公国の貴族で、今もこの島の所有者なのだ。

とまぁ、いきなり話がそれたが、イタリアにおけるマセラティブランドの本質とよくよく符合するところではある。歴史の古さではアルファ・ロメオに次ぎ、レーシングブリードつまりスポーツ&エンジニアリングのうえではベントレーやメルセデス・ベンツ、アストンマーティンやフェラーリに引けをとらない名門で、貴族的な優雅さはデフォルトという。

実際、「MC20」以降のマセラティのGTは、その本来の優雅な成り立ちをデザイン的にもエンジニアリング的にも巧みに表現していると思う。その最新解が、今回の新型グランカブリオというわけだ。4座オープンの超ハイエンドGTという点で競合するのは、これまた新型が発表されたばかりのベントレーの「コンチネンタルGTCスピード」、あるいはアストンマーティンの「DB12ヴォランテ」あたりだろう。マセラティ・グランカブリオのパワーユニットはV6ツインターボエンジンの「ネットゥーノ」。ライバルに対して相対的にコンパクトだが、F1マシンのようなプレチャンバー機構を備えたハイメカニズムで、低負荷時の片バンク休止機構すら備える。この、あらゆる諧調を網羅しつつも、あくまで羽のように軽いタッチが、イタリアらしさでもある。...

提供元:webCG

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