新世代のエース
「マクラーレン・アルトゥーラ」にオープントップの「スパイダー」が登場。ルーフの開閉機構が組み込まれただけでなく、ランニングチェンジでパワートレインやシャシーが進化しているのも見逃せないポイントだ。モナコを舞台にドライブした。
コモンアーキテクチャーの第2章
商業的にはともあれ、圧倒的なパフォーマンスでスポーツカーの歴史に名を刻んだ「マクラーレンF1」。その栄光を背景に、本格的なプロダクションモデル製造への道筋を歩むべく、マクラーレン・オートモーティブが発足したのが2010年のことだ。そして第1弾となる「MP4-12C」が2011年に登場してから、13年の時がたつ。
この間、マクラーレンは着々とそのファミリーを増殖させ、当初は「アルティメイト」「スーパー」「スポーツ」の三段構えで考えられていたラインナップのマトリクスが多面化していった経緯がある。片や「GT」シリーズのようなラグジュアリースポーツもあれば、「エルバ」や「スピードテール」のような吹っ切れたアルティメイトもあり……と、モデルの硬軟も含めてレンジが広がったというわけだ。
が、大枠で共通していたものが2つある。ひとつはモノセル/モノケージと呼ばれるカーボンタブを核としたシャシーコンストラクション、もうひとつは共同開発元のリカルドが生産を担うM838/M840系の90度V8直噴ツインターボユニットだ。いってみればマクラーレンはMP4-12Cを始点にGTからエルバまで、マツダのようなコモンアーキテクチャー戦略でマトリクスを広げてきたということになるだろう。うちはリアミドシップ専業でいくとハナから腹をくくっていたからこそ、技術も資金もそこに全集中できたともいえる。
アルトゥーラはいってみればマクラーレンのコモンアーキテクチャーの第2章となり得るモデルだ。その根拠となるのはモノセル/モノケージの経験を生かして新たな生産設備でつくられるMCLAアーキテクチャーの採用と、これまた専用設計の電動パワートレインの採用にある。...