三方よし!
「ポルシェ・カイエン」の最新モデルが日本に上陸。デザインのブラッシュアップもさることながら、この「Eハイブリッド」ではパワートレインにも手が入り、走りのキャラクターが大きく変化している。果たして進化のレベルはいかほどか。
フロントまわりがよりモダンに
2023年4月の上海モーターショーで発表された最新のカイエンがニッポンに上陸している。そのうちのPHEV、Eハイブリッドに試乗した。久しぶりに間近で見たカイエンは象のようにデカかった。撮影場所の千葉県木更津市まで、メルセデス・ベンツの新型「E220dオールテレイン」に乗って行ったこともある。着座位置がひときわ高い。カイエンは全高1.7m、全幅は2m近いから、当たり前ですけれど、それが筆者の第一印象だった。
SUVなのに、シートはタイトで、「911」のハードコア版みたい。背中をキュッと押すようにしてサポートする。ヘッドレストとバックレストが一体になった、ポルシェの伝統的デザインともいえるこれは、アダプティブスポーツシートというオプションで、グッとスポーティネスが増す。カイエンはいま、2018年にデビューした第3世代で、最新モデルの登場はフェイズ2への移行を意味する。今回のアップデートでポルシェはあと3年、この世代を引っ張るはずだ。
そのフェイズ2カイエン。見どころは、顔つきが角マルから角カドになったLEDヘッドライトである。グリルも角カドになり、鋭く、モダンになった。内装では、計器盤が湾曲した液晶スクリーンになり、伝統的形状だったシフトレバーが小型化されてダッシュボードの、ステアリングホイール左側に移動した。要は「タイカン」に似たデザインになった。足まわりでは新開発の2チャンバー式エアサスペンションが選べるようになっている。
パワーユニットの目玉はV8の復活のほか、今回のカイエンEハイブリッドでは電気システムが新しくなっている。この電気システムは同じまま、異なる内燃機関と組み合わせることで、カイエンと「カイエンS」、そして「カイエン ターボ」のEハイブリッドシリーズを形成している。兄弟モデルの「パナメーラ」にももちろん設定されている。電気ですかぁ? 電気があれば、なんでもできる。...