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三流の経営者は「甘やかされた親族」をそのまま後継者にする。では、超一流の経営者は?


Photo: Adobe Stock
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「仕事が遅い部下がいてイライラする」「不本意な異動を命じられた」「かつての部下が上司になってしまった」――経営者、管理職、チームリーダー、アルバイトのバイトリーダーまで、組織を動かす立場の人間は、悩みが尽きない……。そんなときこそ頭がいい人は、「歴史」に解決策を求める。【人】【モノ】【お金】【情報】【目標】【健康】とテーマ別で、歴史上の人物の言葉をベースに、わかりやすく現代ビジネスの諸問題を解決する話題の書『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、島津斉彬など、歴史上の人物26人の「成功と失敗の本質」を説く。「基本ストイックだが、酒だけはやめられなかった……」(上杉謙信)といったリアルな人間性にも迫りつつ、マネジメントに絶対活きる「歴史の教訓」を学ぶ。
※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

一代にして大出世した
カリスマ性と求心性

毛利元就は一代にして、安芸国の小領主から、中国地方10か国を支配する大大名となりました。

この過程で毛利元就は、子供たちを小早川家・吉川家の養子として送り込んでとり込むような外交や、大内氏や尼子氏という大大名と戦う軍事など、多岐にわたって前線に立って指揮しました。

一代にして大大名となった元就は、カリスマ性も求心力もあり、家臣たちは心服していたことでしょう。

期待していた後継者が
早くに亡くなってしまう

このように大きな成功を収めた元就ですが、後継者については問題を抱えていました。

長男の毛利隆元(1523〜63年)を後継者として期待しましたが、41歳の若さで亡くなったのです。

このとき、亡くなった隆元の子供、つまり元就の孫である毛利輝元(1553〜1625年)がいましたが、まだ11歳でした。

甘やかされて育った孫が
リーダーでは心配だから……

当面、元就がトップを続けるにしても、すでに元就は60代後半。当時としては、いつ何があってもおかしくない年齢です。

しかし、11歳という若さに加え、大大名の後継者として甘やかされて育った孫の輝元に、元就と同じような役割を期待するのは、どう考えても難しい。

じつは長男の隆元が亡くなる前、元就は隆元と、吉川家に養子に出した次男の吉川元春(1530〜86年)、小早川家に養子に出した三男の小早川隆景(1533〜97年)の3兄弟に、「三子教訓状」という文書を届けています。

有名な「三本の矢の教え」

これは3兄弟に対して、3人の間に壁をつくらず、毛利家のために結束すべきであると伝えたものです。そうでなければ、3人とも滅びてしまうとも言及しています。

なお、毛利元就といえば「三本の矢の教え」が有名かもしれません。

これは元就が死の間際に3人の子供たちに、1本の矢ならすぐ折れるものの、3本の矢をまとめると、なかなか折れないことを実践させたうえで、「1本ずつなら折れる矢も、3本束になっていると容易に折れない。毛利の家も同じことで、3人がバラバラだと倒されてしまうが、3兄弟が結束すれば、他国から攻められ、倒されることはない」と教えたとされるものです。

幼い甥を支える
「毛利両川体制」

この教え自体は、江戸時代の創作とされており、「三子教訓状」に着想を得たといわれているのです。

3兄弟は元就の教えに従い、長男の隆元が亡くなった後も、吉川元春、小早川隆景は、甥である毛利輝元を支えることとなります。

これを「毛利両川(吉川・小早川の両川)体制」といいます。甥の輝元を支えた吉川元春、小早川隆景ですが、2人はそれぞれの強みから役割分担をしていました。

適切なサポート体制が
永続的な繁栄をもたらす

武勇に優れ、また強力な軍隊をもつ吉川元春は軍事を担い、知性が高く、海を通じた情報収集ができる小早川隆景は外交を担ったのです。

このような吉川・小早川に支えられた輝元は、元就の死後、織田信長、豊臣秀吉の時代となっても、中国地方の大大名として存続することができました。

そして、豊臣政権の重臣となる五大老(豊臣政権の政務にあたった徳川家康・毛利輝元・上杉景勝・前田利とし家いえ・宇喜多秀家の5人)にまでなっています。

※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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