すべての瞬間がオリジナル
昔ながらの超軽量・超シンプルなクルマづくりを守り続ける、英国のケータハム。その最新モデルが「セブン340」だ。車重は実に500kg台(!)と、驚異的に軽い車体とモダンな2リッターエンジンの組み合わせは、私たちにどんな景色を見せてくれるのか?
わかりづらいようで実はシンプルな命名法
この英国製ネイキッドスポーツカーは、日本では「スーパーセブン」と呼ばれることが多い。ただ細かいことをいうと、このカタチのクルマの基本名はセブンで、すべてが“スーパー”ではない。初めてスーパーセブンを名乗ったのは、現在のケータハム社が1973年にセブンにまつわる設備や権利のいっさいがっさいを引き取る以前の、すなわちロータス時代に用意された高性能モデルだ。ケータハムとなってからもスーパーセブンを名乗るモデルもあったが、近年は(往年に思いをはせるオマージュ機種以外は)単純に“セブン”である。
今回試乗したセブンは最新の「340R」。その数字によるモデル名も、熱心なファン以外にはわかりづらいかもしれない。セブンといえば車重500kg台という超軽量が自慢で、今はそれを象徴するかのように、(車重1t換算の)パワーウェイトレシオをモデル名とする。
今回の340Rだと最高出力は172PS。これをおおよそ170PSとすると、車重が500kg(=0.5t)ならパワーウェイトレシオは“340”PS/tになるという計算だ。実際には乾燥重量でも560kgなので、少し“盛った”数字ではあるのだが、いずれにせよ、今のセブンはモデル名を2で割る(=0.5をかける)とエンジン出力がわかる。2024年6月現在のケータハムには、340のほかにスズキ製0.66リッターターボを搭載する「セブン170」もあるが、その最高出力も(170÷2=)85PSだ。
さらに今のセブンは、同じエンジンでも公道志向スペックの「S」とサーキット志向の「R」という2グレードを用意する。今回の試乗車は後者で、フロントワイドトレッドやリアスタビライザー、車高調ダンパーを含む「スポーツサスペンションパック」や、15インチアロイホイール+「エイボンZZS」タイヤ、LSD、カーボンダッシュボード、コンポジットバケットシート、4点式ハーネス、ブラックパックなどが標準で装備される。...