ピックアップトラックの民主化
三菱のピックアップトラック「トライトン」の新型が日本に上陸。12年ぶりの国内販売ということで姿かたちが新しいのは当然ながら、この6代目はエンジンもシャシーもすべてが新開発なのだ。高速道路と一般道、そして多少のラフロードを走ってみた。
海外では大スター
ダイムラー・クライスラー時代だからもうずいぶんと昔のことだが、タイのチェンマイ近郊のぬかるんだ山道で身動き取れなくなったわれわれの「ジープ・チェロキー」を(チェロキーの名誉のために言っておくとオールシーズンタイヤではどうしようもなかった)、大はしゃぎする子供たちを荷台に満載した三菱ピックアップが豪快に抜いていったことを思い出す。東南アジアなどでは日常の風景だ。道なき道で酷使されても音を上げないタフなクルマを必要とする地域が世界にはまだまだあるが、そんな市場で人気を集めているのが三菱のトライトンである。タイ工場製のトライトンは一時日本でも販売されていたが、新型は12年ぶりの復活導入だという。
国内では知られていないものの、トライトンは三菱の誇るグローバルモデルである。東南アジアやオーストラリア、中南米といった市場を中心に、世界150カ国で年間およそ20万台を販売しているというから(2023年の三菱の世界生産台数は100万台強)、まさに三菱を支える屋台骨。1978年の初代モデルから現在までの累計販売台数は560万台以上に上るという。といっても、かつては「フォルテ」や「ストラーダ」、あるいは海外市場での「L200」という名称で販売されており、日本でもトライトンを名乗ったのは先々代から(2006〜2011年は日本でも販売)、新型は通算6代目にあたる。...