ただの高性能車じゃない
「アウディTTクーペ」のハイパフォーマンスバージョン「TT RSクーペ」がフルモデルチェンジ。最高出力400psの5気筒エンジンや新開発プラットフォームを得た新型は、どんな走りを見せるのか。市街地からワインディングロードまで、さまざまな道で試した。
パワーも価格も最高の一台
ETC車載機の場所を聞いて、ドアを閉め、エンジンをかけようとしたら、始動ボタンが見当たらない。歩道に出たアウディのスタッフが環八通りのクルマを止めて、手招きをしている。アセる。いつものようにセンターフロアの上を探しても、ない。と思ったら、発見! 真っ赤なスターターボタンが小径ハンドルのスポーク右側に付いていた。フェラーリか。
TTクーペのトップガン、RSもフォルクスワーゲン グループのMQBプラットフォームベースの新型に生まれ変わった。TTシリーズが3世代目の現行型に切り替わったのは2014年。アウディのレース部門、アウディスポーツGmbHが手塩にかけた別格高性能モデルの登場は、それからまる3年待たされたことになる。
6年ぶりに刷新されたTT RSだが、2.5リッター5気筒ターボというスペックは受け継がれた。といっても、中身は新設計で、ブロックはアルミ化され、クランクシャフトからオイルポンプまで軽量化が施されて、エンジン単体で26kg軽くなった。
最高出力は340psから400psに向上している。そのほか、くわしい内容は既報のニュースをお読みいただくとして、新型RSが史上最強のTTであることは間違いない。価格も史上最高で、TT RSクーペは962万円。1000万円級のTTクーペに成長した。...