もはやお手の物
現行型「GLC」のAMGバージョンがついに上陸。先代モデルと大きく違うのは、電気の助けを借りているとはいえエンジンが2リッターの4気筒に縮小されているところだ。最高出力421PSの「メルセデスAMG GLC43 4MATIC」の仕上がりをリポートする。
今やすっかり大黒柱
ずいぶんと見かけるようになった、と感じるのは気のせいではないらしい。メルセデス・ベンツのミドルクラスSUVであるGLC(2015年発表)は、初代のモデルライフ末期にもかかわらず、2021年にはベースとなった「Cクラス」を抜いてメルセデスの乗用車のベストセラーになったと聞く。セダンびいきの昭和オヤジにはにわかに信じられないが、今ではSUVが堂々の主流派なのである。しかも2022年にモデルチェンジした新型(2代目)は従来型と見た目もサイズもあまり変わらないこともあって(全長は50mm、ホイールベースは15mmだけ延長されている)、新旧まとめて路上で見かけるGLCが多いなあ、という印象を受けるのかもしれない。
すっかり見慣れてしまったのは縦バーが並ぶ、いわゆる「パナメリカーナグリル」も同様である。かつてはAMGのなかでも最高性能版だけに与えられた特別なアイテムだが、今では特段その名を主張することもなく、AMGモデルにあまねく使われるようになった。多用するとスペシャル感が薄くなってしまうのではないかと心配になるが、そのうちまた新たなシグネチャーを考え出すに違いない。
2023年春の日本導入当初は2リッター4気筒ディーゼルターボを積む「GLC220d 4MATIC」(ISG付きマイルドハイブリッド)のみだったが、2024年2月にメルセデスAMG仕様が2モデル追加された。最高性能版の「GLC63 S Eパフォーマンス」と、ここで紹介するGLC43 4MATICである。63 Sはプラグインハイブリッドだが、43は48V電源によるマイルドハイブリッドである。...