アンダー400ccの幸せ
魅惑のインポートバイクに普通二輪免許で乗れる! JAIA合同試乗会のなかから、アンダー400ccの注目マシン「ハスクバーナ・ヴィットピレン401/スヴァルトピレン250」「KTM デューク390」「トライアンフ・スピード400」の走りをリポートする。
一回りしてこそわかる扱いやすさ ハスクバーナ・ヴィットピレン401
毎年、JAIA二輪輸入車試乗会の取材を軽快に仕切るwebCGのホッタ青年によると、今回の車種選択コンセプトは「だいたいニューモデルかフルモデルチェンジした車両!」なんだそうな。さらに彼には細かい分類があり、「中型でもGOGO!」編で僕にあてがってくれた最初のモデルが、排気量398.6ccでまさしくギリ中型のハスクバーナ・ヴィットピレン401だった。
なにはともあれ初代の、シュモクザメのような張り出しを持たせたフューエルタンクをはじめとするデザインマインドは、蔦屋家電がセレクトしそうな家電製品やデジタルガジェットを想起させるくらい斬新だった。そのイメージは、フルモデルチェンジを行ったという新型にもすんなり重なった。容量アップしたフューエルタンクのシュモクザメ感も保たれていたし。だが、エンジンやフレームに至ってはまったくの別物。セパレートタイプだったハンドルも、自然なフォームに誘導するバータイプに変わった。おそらくデザイン重視だった先代に扱いやすさを加味したのだろう。
試乗した印象も「扱いやすい」とくくっていい。細身の体形を裏切らない車重約154.5kgの軽さと、適度な鼓動感を発してくれる単気筒エンジンの相性は素晴らしく、見た目を自慢したい都会からヒラヒラ走りたい山道まで楽しめる期待感を抱かせてくれた。
総じて評価したいのは、デザインに特徴があり、電子デバイスがふんだんに盛り込まれ、なおかつすっと乗り出せる気軽さを持ち合わせている点で、大型免許を有していてもこれで十分と思えるところだ。大小さまざまなオートバイを所有してきた人が一回りして出会ったときにこそ、ヴィットピレンの扱いやすさが染みるような気がする。
さておき、エンジンに関して適度な鼓動感と表現したのは、それこそデジタルガジェットのようなTFTフルカラーディスプレイの表示に従ったせいもある。目盛り的に余裕がある6500rpmあたりに達すると画面全体が真っ黄色になったので、「今なのね」とシフトアップしたのだが、その回転数設定も変更可能であることを後に知った。
後に知ることで驚くことは多い。次の試乗車が届いたところでホッタ青年が絶叫した。「ヴィットピレンってまさか!?」
彼が泡を食った理由は、KTM 390デュークで報告します。
(文=田村十七男/写真=向後一宏/編集=堀田剛資)...