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BMW i7 eDrive50 Mスポーツ(RWD)【試乗記】


ひとり見本市

あまりのキラキラぶりにドライバーも同乗者も目がくらみ、(意図しなくても)前を行くクルマが進路を譲る。「BMW i7」とはそういうクルマである。シリーズでは最廉価、後輪駆動の「eDrive50 Mスポーツ」の仕上がりをリポートする。

唯一無二のルックス

ゴージャス、ラグジュアリー、マジェスティック、スペクタキュラー、ブリリアント、マグニフィセント……。BMW i7の威容を目の当たりにしたときの感慨は、この程度の言葉では言い尽くせない。BMW傘下の超高級車ブランドを想起させるという指摘は多いが、英国の伝統に裏づけられた美意識とは異なる哲学が感じられる。2018年に大ヒットした映画のタイトルを借りて、「クレイジー・リッチ」と表現するのがいいかもしれない。原題は『Crazy Rich Asians』で、アジアの尋常ではない金持ちの世界を描いていた。i7のデザインは中国市場を意識しているというから、あながち的外れな形容ではないのではないか。

i7はBMWのフラッグシップセダン「7シリーズ」のトップグレードの位置にある。先代まで設定されていた12気筒エンジンモデルが廃止され、ガソリンもディーゼルも直列6気筒が上限となった。価格と出力の両方で、電気自動車(BEV)が上回っている。試乗したeDrive50 Mスポーツは105.7kWhのリチウムイオン電池を搭載し、最高出力455PS、最大トルク650N・mのモーターで後輪を駆動する。

フロントとリアにモーターを持つ4WDのMパフォーマンスモデル「M70 xDrive」は2198万円なので、eDrive50 Mスポーツの1598万円は比較的安価ということになる。ただ、試乗車には626万7000円のオプションが装備されており、合計で2224万7000円という価格だ。2トーンペイントだけで164万3000円が上乗せされている。頭がクラクラしてくるが、これがクレイジー・リッチの世界なのだろう。

フロントには巨大なキドニーグリルがにらみを利かせていて、この意匠は中国の富裕層にウケそうだ。照明と連動してグリルのフチが光るので、夜にはかなり迫力のある顔面になる。サイドの上下2段に分かれたライトがシャープな印象で、うまくバランスをとっている印象だ。万人向けではないが、見栄えのする唯一無二のルックスを生成することに成功している。...

提供元:webCG

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