プロフェッショナルの魂
2023年の「スカイライン」「フェアレディZ」に続いて「日産アリア」にも「NISMO」バージョンが登場。目指したのはストリートチューンドカーの最高峰だ。本格デビューを前に、日産のテストコースでプロトタイプの仕上がりを試した。
新次元のトラクション能力を追求
まずNISMOがうんぬん以前に、今回最も大事なニュースといえば、アリアの全バリエーションが2024年3月8日からディーラーで普通に注文できるようになったということだろう。
今まで納車1年以上待ちだの注文停止だのと、アリアを取り巻くものは検討するにもなえるようなアナウンスばかりだった。コロナ禍からの半導体不足は分からなくもないけど、いくらなんでも……の感があったが、ようやく過去の受注もすべてクリアにしたうえで、これからはまっさらのリスタートになる。ちなみに標準的なグレードについては3月下旬にデリバリーが始まるが、現状での納期は一般銘柄と大差ない3カ月程度が見込まれるという。
そして2024年6月からのデリバリーを予定しているのが、このアリアNISMOだ。電気自動車(BEV)のスポーティネスを運動性能の側できっちり引き出すことに主眼を置いて開発されたこのモデルの肝となるのは、前後モーターの緻密な制御による新たな次元でのトラクションの追求にある。
その味つけにおいては、NISMOが第2〜3世代と長年「GT-R」銘柄を手がけてきたことで得られたノウハウもしっかりフィードバックされている。しかしチューニングの方向性としては、ギリギリの速さを絞り出すというものではない。まずは安心して走れる、気持ちよく振る舞えることを優先事項としたという。...