レクサスだからできること
レクサスのラグジュアリーなオフローダー「GX」がフルモデルチェンジ。初代のデビューから20年余りを経て、初めてわが国にも正規導入される予定だ。シャシーをはじめ、すべてを刷新した3代目の実力をアメリカ・アリゾナで試してきた。
ランドクルーザーという資産
レクサス+SUVといえば、乗用車系アーキテクチャーを用いることでカテゴリー全体の多様化を切り開いた「RX」の名が思い浮かぶが、その誕生からさかのぼること2年の1996年には初代「LX」が登場している。
時の80系「ランドクルーザー」をベースにウッドパネルや革シートなどがおごられたその演出手法は「グランドワゴニア」や「レンジローバー」等に倣ったものだが、トヨタの礎である信頼性や耐久性、四輪コイルリジッドからなる走破性を武器に一定の支持を集め、V8ユニットを搭載した2代目の「LX470」の世界的成功へとつなげていく。
その2代目LXが人気を博していた2002年、新たに投入されたのがGXだ。LXよりもひと回り小さい車格ながら肩を並べんばかりの使い勝手や走破性を備えたそれは、北米や中東などの厳しい自然環境下で暮らす人々の、ちょっといいクルマが欲しいというニーズを広くくみ上げた。
レクサスのSUVラインナップはRXを筆頭とするモノコック構造のモデル群が大半を占めるが、かようにラダーフレーム構造のLXやGXにも確たるニーズがある。プレミアム系ブランドで骨付きのクルマを持つ事例といえばメルセデス・ベンツやキャデラックが思い浮かぶが、間口の広さはレクサスならではといえるだろう。裏返せばそれは、ランドクルーザーという偉大な資産があってこそ構成できるものでもある。...