死闘の果てに
国産ハイブリッドカーの両雄「トヨタ・プリウス」と「ホンダ・シビックe:HEV」が激突! 後編では室内の広さや走りの印象、そして肝心の燃費を検証する。清水草一がカーマニアの視点から厳正なジャッジを下す。
プリウスの乗降性を検証
(前編からの続き)
ハイブリッド界の龍虎、シビックe:HEV対プリウス。売れ行きには大差があるが、カーマニア的見地に立てば、間違いなく“両雄”だ。前回はスタイリング対決までを行い、シビックに軍配が上がった(私見です)。今回はその他の項目を見ていこう。
まず気になるのは、プリウスの乗降性だ。なにしろスーパーカールックだけに、実用車としての乗降性が確保されているのか?
結論から言うと、「問題なし」である。前席の乗り降りの際は、寝たフロントピラーが多少気になるが、プリウスの場合、シートはフロントピラーよりかなり後ろのほうに付いている。そのぶんダッシュボードも後ろのほうへ伸びている。これが「カウンタック」だと、普通に乗ろうとしたらモロにフロントピラーが頭にぶつかり、極限まで体を斜めにする必要があるので、まずお尻から乗り込むのがお作法だが、プリウスはおおむね普通に乗り込むことができる。
対するシビックはフロントピラーが立っているので、もちろん問題ない。つまり前席の乗降性に関してはシビックの辛勝だが、後席は逆に、プリウスのほうがわずかに乗り降りがラクだ。シビックのほうが、少しだけリアドアへのリアタイヤの食い込みが大きく、そのぶん足に引っかかる。プリウスのほうがスッと乗れるのだから意外だ。
といっても、特筆するほどの差ではない。プリウスは見た目より乗降性が良く、シビックともほぼ互角、というのが結論になる。...