全方位的にちょうどいい
登場からすでに7年が経過し、モデル末期なのにもかかわらず「マツダCX-5」が売れている。最新ラインナップに追加設定された特別仕様車「Retro Sports Edition(レトロスポーツエディション)」に試乗し、その人気の秘密を確かめた。
日本でもっとも売れたマツダ車は?
先日、マツダ車の2023年における国内年間販売データが明らかになった。現行の2代目になってからすでに7年が経過しているCX-5が、2万5714台を売り上げて、日本でもっとも売れたマツダ車となった。しかも、これで2022年に続いて、2年連続の国内販売トップだ。ちなみに、ほかのマツダ車の同年国内販売台数といえば、初のフルイヤー販売となった新型車「CX-60」が2万3941台、2021年は僅差でCX-5を上回った「マツダ2」が2万0706台、そして「CX-30」の1万8016台、「マツダ3」の1万4310台……の順である。
一時はCX-60を実質的な後継機種としてフェードアウト予定と思われていたCX-5だが、これだけ根強く売れ続ければやめるわけにもいかないだろう。というわけで、マツダもついに正式な次期型の開発に着手したとかしないとか……という話は、以前にwebCGでも書かせていただいた(参照)。これまでに報じられてきた情報を総合すると、その次期CX-5が実現するのは早くて2025年というから、この現行型もあと少し、主力として奮闘する必要がある。
そんな長寿モデルでも、毎年きっちりと手を入れるのがマツダ流である。CX-5は2021年秋にもフロントグリルを一新してオフロードモードを用意するなどの大幅改良を受けている。そして、2022年には新車体色やインパネにUSB Type-C端子が追加された。
今回試乗したのは、欧米流にいえば2024年モデルにあたる最新型で、2023年9月に発表、同10月中旬に発売となった。すでにモデル最末期といわざるをえず、さすがにメカニズム面には手は入っていない。グレードも整理されて、定番だった「プロアクティブ」と「Lパッケージ」は廃止されたいっぽうでレトロスポーツエディションという特別仕様を追加。搭載エンジンも相変わらず3種あり、FFと4WDという駆動方式の別も含めれば、いまだに16もの選択肢が残される。堂々たる主力商品というほかない。...