職場で困っている人を見かけても、「おせっかいだったらどうしよう…」と躊躇したり、「たぶん大丈夫だろう…!」と自分に言い訳したり……。気づかいをするときには、つい「心の壁」が現れてしまい、なかなか一歩が踏み出せないことが、あなたにもあるのではないでしょうか?
そんな悩みをズバッと解決する書籍『気づかいの壁』の著者・川原礼子さんは、「気がつくだけの人」で終わらず、「気がきく人」に変われる、とっておきのコツをご紹介するプロです。この連載では、「顧客ロイヤルティ(お客さまとの信頼関係づくり)」をベースに、ビジネスセミナーへの登壇やコミュニケーションスキルの研修講師を通して、全国200社・2万人以上のビジネスパーソンに向けて教えてきたノウハウを、さらにわかりやすくお伝えします。本稿では、本書には入りきらなかった「褒められたときのとっさの一言」について紹介しましょう。
大勢の前で話すとき
みなさんは、大勢の前で話すことは得意ですか?
私は講師業をしているのですが、小さな会場での研修では、「マイクがない」ということがあります。
仕事柄、鍛えているので、研修が終わるまでマイクに頼らない声で進行していきます。
ただ、普段から話し慣れていない人にとっては難しいことかもしれません。
そこで、私が実践している「マイクに頼らない話し方」のうち、すぐにできる2つのコツをお伝えしましょう。
朝礼や大人数の会議、異動先でのあいさつ、プレゼンテーションなど、ビジネスシーンにも使えるテクニックですので、ぜひ、やってみてくださいね。
最初に確認すべきこととは?
1つめは、「一番後ろの人に向かって話す」ということです。
大勢の人の前に立つと、つい私たちは、最前列の人に語りがけがちです。
これでは、最後列の人はおろか、真ん中付近の人たちにも声が届きにくいはずです。
前もって入念に用意していた原稿が相手の耳に届かなければ、こんなにもったいないことはありません。
会場で前に立ったら、最後尾の人たちの位置を確認してから、話し始めるようにしましょう。
そうはいっても、「大きな声を出すのが苦手」という方もいると思います。そこで続いてのポイントをお伝えします。
見違えるほど声が通る方法
2つめは、「喉の奥を開けて話す」です。
これは文章だけだと少しわかりにくいかもしれません。
そこで、大きく息を吸った後に「あくび」をしてみてください。
いかがでしょう。喉が開く感覚がありませんか?
次は、深く息を吸って、喉を開いた状態で、「おはようございます」とあいさつしてみてください。
きっと、いつもより通る声が出ているはずです。
人前で話すときは、これを習慣にしてみてください。
接客や営業研修でも、この習慣で「ありがとうございます」を何回か繰り返すと、参加者のみなさんの声が見違えるほど変化します。
実際にやってみると、「自分でもその違いがわかった!」と気づきのある、とっておきの方法です。ぜひ、試してみてくださいね。
(本稿は、『気づかいの壁』の著者・川原礼子氏が特別に書き下ろしたものです。)