すべてがやさしい
韓国ヒョンデのグローバルモデル「コナ」が上陸。街なかで埋もれることのない個性的なスタイリングと日本の道路事情にもマッチするコンパクトなサイズ、そして300万円台から始まるプライスが注目される電動クロスオーバーSUVの仕上がりをリポートする。
日本で扱いやすいサイズ感
左折をしようとウインカーを操作して、ふたつのことに気づく。まずひとつは、ウインカーレバーが日本車と同じように右側に設置されていること。もうひとつは、メーターパネルの左右ふたつのメーターのうち、左側の速度計に、左斜め後方の死角となる部分の画像が映し出されることだ。バイクや自転車の存在が一発で確認できるからめっちゃ安心だし、車線変更のときには安全にも大いに貢献するだろう。
乗り心地がソフトで快適であることも加わって、ヒョンデ・コナの第一印象は、気配りのできるやさしいクルマ、というものだった。
ヒョンデ・コナは、これが2代目。2017年に発表された初代コナは日本には導入されなかったものの、北米とヨーロッパでは人気を博し、たとえばスペインのカー・オブ・ザ・イヤーや北米のSUVオブ・ザ・イヤーなど、数多くのアワードを獲得している。
先代と2023年に登場した現行モデルの違いは、先代がエンジン車をベースに開発されたのに対して、2代目はBEVありきで設計されていること。ヒョンデはこれを「EV-to-ICE設計」と呼び、グローバルではエンジン仕様も存在するけれど、日本市場にはBEVのみが導入される。
BEVを優先することに加えて、フルモデルチェンジにあたっては室内空間の拡大が大きな眼目だった。初代モデルよりも全長は175mm長い4355mmで、ホイールベースは60mm長い2660mm、全幅は25mm幅広い1825mm、全高は35mm高い1590mm。ボディーがひとまわり大きくなったことで、後席のレッグルームは77mm、ヘッドルームは11mm拡大されている。
サイズ的には「カローラ クロス」よりひとまわり小さく、「ヤリス クロス」よりひとまわり大きいというあたりで、日本で扱いやすいサイズ感のコンパクトなクロスオーバーSUVにカテゴライズできる。...