たくさん英語を勉強したのにいつまでたっても話せる実感が持てない――そんな英語学習者から「最短で英語の表現力をつけるならこれ」「会話で使える用例が半端なく多い」と絶賛の声を集める本がある。『話す力が身につく5分間英単語』だ。著者は、英字新聞The Japan Times Alpha編集長を10年以上務める高橋敏之さん。本稿では「AIを活用した英語学習法」を教えてもらった。
AIは、英語独学の大きな味方である
ChatGPTなどの生成AIの進化は目覚ましい。英語学習の世界でも、AIの発達によって「革命」とも言えるほど大きな変化が起きている。
一方、AIや自動翻訳技術の発達により、英語を学ぶ意義そのものが薄れているのではないかという意見もある。
AIはどのように英語学習に活用できるのか。また、そもそもAI時代に英語を学ぶ意味はあるのか、考えてみよう(後者については後編の記事でお伝えする)。
AIを「新たなツール」と捉える
まずは、AIを利用して英語力を伸ばす方法から見ていこう。20年ほど前には、英語を勉強するには、紙の本と音声CDくらいしか素材がなかった。
ところが、現在ではどうだろうか。YouTubeや動画配信サービス、各種ポッドキャストやオンライン英会話など、メディアの発達に伴って、英語学習に活用できるツールの幅が大きく広がっている。AIもこうしたツールの一つと考えよう。
筆者も英字新聞の編集という仕事の中で、ChatGPTを「優秀なアシスタント」として活用しているが、これを英語学習にも応用すれば、今までできなかったような一歩進んだ学習が可能になる。
具体的には、以下のように活用してみよう。
(1)自分の書く英文のチェック
ChatGPTは「文章生成AI」と呼ばれる。つまり、文を書くのはお手のもの。ならば、この特性を生かして、自分の書いた英文を添削してもらおう。
かつては、ネイティブスピーカーにチェックしてもらわなければ、英語のライティングは「書きっぱなし」になってしまい、学習効果も薄かったが、AIの発達により独学でも書く力を伸ばせるようになった。
例えば、試しにChatGPTに以下の指示を出してみた。
これに対し、以下の修正をしてくれた。
このように、「〜と結婚している」はbe married to 〜を用いるが、「〜と」につられてwithを使ってしまうのは日本人にありがちなミス。
ChatGPTはここを指摘した上で「これであなたがタケシと結婚していることが明確になり、英語ではこの方が一般的な言い方だ」と教えてくれている。
ぜひ、英語で日記やメールなどを書く練習をした後に、ChatGPTにチェックしてもらおう。...