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BMW 523dツーリング ラグジュアリー(FR/8AT)【試乗記】


このカタチだからできること

誕生から4世代を数える「BMW 5シリーズ」のステーションワゴン、「5シリーズ ツーリング」の新型が日本に導入された。ディーゼルモデル「523d」の試乗を通してその実力を測るとともに、他の車型にはない“ワゴンならではの魅力”とは何かを考えた。

ワゴンに求められるものとはなにか

その役割をごっそりSUVに奪われた今、ステーションワゴンの運命は風前のともしび……かと思いきやそれは米国市場の話であって、欧州市場ではこのカテゴリー、根強い支持に支えられている。特にD〜Eのセグメントにおいては販売比率もざっくり3割前後と、つまりメーカー側としてはおいそれとSUVで代用してくださいと言えないくらいの票田となっているわけだ。

その欧州での使われ方をおもんぱかるに、この手のステーションワゴンに求められるところは、行動力は多少SUVに譲ろうとも同等に近い積載力を備えつつ、かつベースであるセダンと違わぬ動的な質感、そしてフォーマル性を保持していてほしいということではないだろうか。

特にフォーマル性に関しては、ドイツやイギリスはもちろんのこと、イタリアやフランスでも重要なポイントであり、よってティピカル(典型的)であることはむしろ歓迎されているはずだ。個性を主張する場は他にあるんだから、路上で悪目立ちする必要はないと、そんな民族性は日本のみならず……いや、むしろ今や日本の方が変貌には寛容なんじゃなかろうかと、昨今のクルマのデザインをみていて思うこともある。

端的に言えば、新しい5シリーズ ツーリングのカタチに特段の新しさはない。2次元的にみれば典型的なFRプロポーションを筆頭に、すべてがBMW的な予定調和だ。が、手法が確定しているがゆえの手数的余裕をシェイプの磨き込みに費やしたのだろう、そのたたずまいは3次元で眺めるほどに、染み入るようにいいもの感が伝わってくる。4950mmの全長に1870mmの全幅と車格は相当にずうずうしいが、その大きさを「3シリーズ ツーリング」とは一線画するエレガンスにつなげているのも確かだ。...

提供元:webCG

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