既存の尺度では測れない
レクサスのラインナップで一番小さなSUVとしてデビューした「LBX」。ただし、なりは小さくとも目指す高みは「LS」をはじめとした大型モデルと同じであり、レクサスの描く新たなプレミアムカーを体現したモデルである。スペインを舞台にその仕上がりをチェックした。
「ヤリス クロス」とは基本構造が別物
LBXは一見するとレクサスのSUVラインナップに加えられたエントリーモデルにみえる。が、「UX」とほぼ重なる価格帯からみれば、開発の意図はそういったところにはなさそうだ。車格的なヒエラルキーも車型的な縛りも抜きにして、ともあれレクサスが考える上質なコンパクトカーをつくろう、そういう気概が「Lexus Breakthrough X-over」を略した3文字の車名にも込められている。
LBXのサイズは全長×全幅×全高が4190×1825×1545mm、ホイールベースは2580mmとなる。寸法的には欧州BセグメントSUV系のど真ん中、日本に導入されているものでいえば「フォルクスワーゲンTクロス」や「ルノー・キャプチャー」といったモデルにほど近い。同じ「GA-B」プラットフォームを用いる「ヤリス クロス」の兄弟的な位置づけとみられることもあるが、LBXはリアゲートまわりの環状構造化に加えて、専用構造のフロントカウル設計やセンターピラー部およびレインフォースへのホットスタンプ材の採用、開口部のスポット短ピッチ化や部位ごとに減衰力を使い分けた構造用接着剤による補剛など、高剛性化にあらゆる手が尽くされている。加えてホイールベースも20mm長くトレッドも幅広……と、ヤリス クロスとはディメンションからして別物となっている。
フロントサスはキャスターアングルを大きくとり、トー変化を抑えながら直進性を向上させる専用ジオメトリーを採用。サスアッパーは3点締め、ハブナックルは鍛造アルミ製とするなど、入力分散や支持剛性などを細かく調律することで操舵のリニアリティー向上や洗練された乗り心地を実現しているという。リアは駆動方式によってトーションビームとダブルウイッシュボーンを使い分ける。...