ポルシェ版“足のいいやつ”
ポルシェのエントリーSUV「マカン」に、より軽快な走りが楽しめる新グレード「マカンT」が登場。2リッター直4エンジンがかなえるノーズの軽さと、スポーティーな専用チューニングのサスペンションが織りなすドライブフィールに触れた。
積極的に走りを楽しめる新グレード
T! T! ティーティーティティ!
チョコレートプラネットの一発ギャグも今となっては古いネタだけど、ポルシェではいまごろ「T」が大はやりだ。ファンならご存じのこの“ティー”は、1967年に登場した「ポルシェ911」のベース仕様になぞらえたグレードで、当時は「356」から高額になりすぎた911における、低価格なエントリーモデルとしての役割が与えられていた。ゆえにそのエンジンは部分的にデチューンされ、内外装のトリムも簡略化されたわけだが、だからこそカスタマーは走りを楽しめた。そのイニシャルに込められた意味は“Touring”だが、ちょっとした走りのグレードとしても認識されたというわけだ。
そんなTグレードは、2017年に先代911(タイプ991後期型)で「カレラT」として復活を果たしたわけだが、その立ち位置は「『カレラ』以上『カレラS』未満」と、かつてよりちょっと昇格。装備を簡略化した廉価グレードではなく、軽さを生かしたスポーティーモデルとしてよみがえったコンセプトがユーザーに受け入れられ、ポルシェは現行911(タイプ992)だけでなく「718ケイマン/ボクスター」にも展開し、今回初の“SUVのT”としてマカンTがラインナップされたという運びである。
とはいえマカンの“T”は、現行911カレラTのようにリアシートを撤去したり、遮音材を取り去ったりして涙ぐましい軽量化をしているわけではない。代わりに、シリーズで一番ベーシックで軽量な2リッター直列4気筒ターボ(最高出力265PS、最大トルク400N・m)をパワーユニットに選び、スポーティーな足まわりを与えることで軽さとスポーティネスを表現している。ちなみにドライブトレインは“素”の「マカン」と同じで、トランスミッションは7段PDK、駆動方式は4WDだ。...