オジサンは狙われている
全世界695台のうち、日本では計200台の台数限定で販売される「アバルト695トリビュート131ラリー」。往年の「フィアット131アバルト ラリー」をモチーフに仕立てられたイタリアンホットハッチの走りを、ワインディングロードで確かめた。
「131ラリー」って知ってるかな?
そんなにリアスポイラーを突き上げたらかえって抵抗になるのではないか、と思わず苦笑いしてしまうけれど、ロゴをアピールするためにキャップのつばを上げて自己主張しているようにも見えて、いつものように何だか憎めない。もちろんこのリアスポイラーは0度から60度まで12段階の手動調整式なので、フラットにすることもできる。
「フィアット500」をベースに、パワフルな4気筒ターボエンジンを詰め込んだ高性能版の「アバルト595/695」にはこれまでにもさまざまな特別仕様車や限定車がラインナップされてきたが、今度は「トリビュート131ラリー」ときた。「695コンペティツィオーネ」をベースとしてコスメ系に手を加えた限定モデルで、グローバルで695台、そのうち日本仕様は右左ハンドルそれぞれ100台、計200台の台数限定モデルだという。
「131ラリー」とは、フィアットのファミリーセダンである「131ミラフィオーリ」をベースにアバルトが開発したWRC参戦用のいわゆるホモロゲーションモデルである。1976年当時のグループ4カテゴリーに認定されるため、最低生産台数400台の“ストラダーレ”がつくられた。初期のワークスカーは濃紺と黄色のオリオ・フィアット・カラー、後期はアリタリア・カラーをまとった四角い弁当箱のようなあれだ。
1977年と1978年、さらに1980年の3度マニュファクチュアラータイトルを勝ち取ったが、若い方にはあまりなじみがないはず。年代的に重なるのは私のような“アラカン”かそれ以上の年齢になるものと思われるが、レトロものに人気が集まる昨今なので、若者にもアピールするのかもしれない。...