ヒエラルキーが揺らぐ
英国の大型SUV「ランドローバー・ディスカバリー」が5代目にフルモデルチェンジ。これまでの四角張ったスタイリングを捨て、スラントノーズのスポーティーなイメージに一新された新型の出来栄えをリポートする。
“レンジ スポーツ”よりデカい
これは、レンジローバーの上なのか下なのか!? 新型ディスカバリーをまのあたりにして、まずそう思った。
ディスカバリーなのだから、上であるはずはないのだが、スペックも押し出しもレンジローバーに負けていない。価格的(779万円より)にはさすがにまだ御大とは差があるが、スポーティー系レンジローバー、「レンジローバー スポーツ」よりボディーはスリーサイズすべてで大きい。全幅は2mちょうど。2.4tに迫る車重はレンジローバースポーツより重い。段付きルーフのデザインアイコンを残した結果、1m89cmに達する全高は、「ディフェンダー」なきあとの現行ランドローバーで一番のノッポである。
エンジンは、ディーゼルの3リッターV6ターボと、ガソリンの3リッターV6スーパーチャージャー。このうち目玉になるのはガソリンモデル+20万円で用意されるディーゼルだろうが、ともにレンジローバー/レンジローバー スポーツにすでに搭載されているエンジンである。
現在、日本でのランドローバー販売は、「レンジローバー イヴォーク」が過半数を占めているという。今度のディスカバリーがレンジローバーとイヴォークのギャップを埋めるモデルであるのはたしかだが、新型の成り立ちは横置き2リッター直4ターボのイヴォークよりだいぶレンジローバー寄りだ。メーカーでは「多用途性に優れた定員7人のフルサイズSUV」とうたっている。...