上には上がある
F1をはじめとするモータースポーツで得た知見を最大限に取り入れ、サーキット向けに走行性能をさらに高めたというアルピーヌのライトウェイトスポーツカー「A110 R」が上陸。強化されたシャシーと空力性能を追求した軽量なボディーが織りなす進化した走りを報告する。
ライトウェイトの究極
スポーツカーエンスージアストなら皆大好き、ぞっこんとはいかないまでも必ず気になるコンパクトで軽快なミドシップ2シーターがアルピーヌA110である。軽量コンパクトなスポーツカーとして日常的実用性や快適性も備え、オリジナルモデルに憧れを抱くオヤジたちも納得せざるを得ない出来栄えだ。
しかも相次ぐ値上げで以前よりは高くなったとはいえ、「ポルシェ911」よりも庶民にとってはずっと現実的な価格である。われらが「マツダ・ロードスター」と並んで、現代におけるライトウェイトスポーツカーの代名詞であることに異論はないはずだ。
そんなスポーツカー専業のアルピーヌも将来の電動化を発表しているが、それまでは“オジサン・ホイホイ”的な特別仕様車を次々と発表してくるはずである。
アルピーヌの2022年のグローバル販売台数は前年比33%増の3500台余りという。6年前のデビュー直後の話では年間生産能力は2500台程度といわれていたから、絶対的には少ないとはいえ計画以上の売れ行きといえるだろう。同年の日本では238台の販売実績だが、これは供給が追いつかない状況での数字(受注ベースでは367台で世界第3位という)。
そんな人気ぶりを背景に、アルピーヌはサーキット走行を重視した究極のライトウェイトバージョンともいうべきA110 Rを2022年に横浜で世界初公開した。私やあなたも含めて日本のオヤジたちは真っすぐ狙い撃ちされているのである。...