かわいいから許して!?
三菱としては久々のスマッシュヒットとなった「デリカミニ」。その要因は一にも二にもデザインだ。ただし、少し長く付き合ってみれば、遠目には分からなかった細かなところが気になってくる。アイドルがトイレに行かなかったのは昔の話である。
かわいいの破壊力
この1、2カ月、たまにしか見ないテレビをつければ必ずといっていいほど流れていたのがデリカミニのCMだ。こと国内については芦田愛菜とか橋本環奈とか広瀬すずとか、もう水も漏らさぬ鉄壁の布陣でトヨタも真っ青の出稿量を誇っていたスズキのCMと大差ない目撃率を誇っていたように思う。
……以上、あくまで個人の印象だが、そんなこんなでデリカミニのことは乗る前からすっかり知った気になっていた。メディア向けの試乗会の会場に飾ってあったあの犬キャラに年がいもなく反応してしまったのも確かだ。名前は「デリ丸。」というらしい。末尾の「。」は「モー娘。」と同様マストだという。
もうこの、まんまと宣伝部と代理店にしてやられてる感がオッさん的にはすんごく悔しいけれども、日本の日常に最も根ざした軽自動車のカテゴリーで人心を掌握するために、お嬢さんやぬいぐるみを大量投下するというのはど真ん中の戦い方だ。やれジェンダーフリーだエイジレスだとお偉いさんがご託を並べても、若さや愛らしさに対する好感の総意は絶対的なものがある。拙宅の老母はもはや息子の動向よりも大谷くんのホームランを生きる糧にしているありさまだが、彼の活躍が報じられるたびに「かわいいねえ」と女の表情をにじませる。かわいいの破壊力を思い知る次第だ。...