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子どもの「もう一生、学校に行かない!」…どう返すのが正解? “登校をいやがる我が子”へのベストな一言


Photo: Adobe Stock
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子どもが登校を渋ったとき、どうするか。しかも、「もう一生、学校に行かない!」と言う子に、なんと言ってあげたらいいのか……。医師・臨床心理士の田中茂樹氏のところへは、不登校の相談も多いという。自身も共働きで4人の子を育てながら、20年間、5000回以上の面接を通して子育ての悩みに寄り添い続けてきた著者がつづるのが『子どもが幸せになることば』だ。2019年の発売後すぐに重版となり、その後も版を重ねてロングセラーとなっている。この記事では、登校を渋る子どもへの声かけを事例とともに紹介する。(構成:小川晶子)

登校を渋る息子への対応の失敗:筆者の場合

朝、子どもに「学校に行きたくない」と言われたら、どうするか。

筆者には登園渋り・登校渋りが強めの息子がいるため、非常に悩む問題である。

正直なところ、何度も対応を間違えた。

・無理やり引っ張るようにして学校に連れて行く
・「毎日学校に一緒に行ってあげているのに、行きたくないって言うなら、もう明日から連れて行ってあげないからね! 一人でどうにかして!」と言う
・仕方なく学校を休んだが、私は家で仕事をしながらイライラしてほとんど口をきかない

息子の「学校に行きたくない理由」は変化していった。

最初は、「行きたくないから行かない」だったのが、「具合が悪いから行かない」。そして、「僕ってなんで生きているんだろう」と言って涙をこぼすようになってしまった。

恥ずかしながら、このときになってようやく気づき、息子が学校で何に困っているのか話を聞いた。

なかなか言葉にならないから、仕事も家事も全部放り出して、ひたすら待った。そうしたらようやく話してくれて、一緒に解決策を考えることができた。小学2年生のときである。

子どもが「学校に行きたくない!」と言うなら、無理に行かせずに話を聞くこと。とにかく安心させてあげること。こういう話は何度も聞いたはずなのに、自分の身に起こるとなかなかできないものだと反省した。

「もう一生学校に行かない」と言われたら…

しかし、こんなことを言われたらどうだろう。

入学後すぐから行き渋りがあった小学1年生の子に母親が「行かなくていいよ」と伝え、学校に行かなくなってから1週間経った頃だ。

これは、本書の著者であり医師・臨床心理士の田中茂樹氏のもとに、不登校の相談に来た母親から聞いた「子どもの言葉」である。

その母親はショックを受けたそうだ。それはそうだろう。小学一年生が「一生学校に行かない」となったら、それは相当パンクな人生になってしまう。筆者も取り乱す自信がある。「行きたくないなら行かなくていいよ」と言ったことは間違っていたのではないかと考えて、うろたえるに違いない。

こんなとき、親が言いがちな言葉は「そんなことを言わないの!」だ。ほとんど悲鳴みたいなものである。

やめてくれ、そんなことを言うのは勘弁してくれ〜! という叫びである。

ところが、本書ではまったく違う言葉を提案してくれる。

「それぐらい嫌だったんだね」

否定から肯定へ、180度違う言葉だ。むろん「一生学校に行かなくていいよ」と言っているわけではない。子どもの気持ちを受け止めることに集中している。

「なんだ、そんなことか」と思うかもしれないが、とっさに出ないのだ。子どもの気持ちになると、いろいろ気づくことがある。田中先生はこう教えてくれている。

自分も子どものときは「一生」という言葉を何百回も使っていた。それは、相手に「そのくらい強い気持ちなんだ」とわかってほしくて言っていたと思う。でも、そんなことを大人になると忘れてしまっていた。

大人の都合で子どもを見るから問題が複雑になるが、子どもの純粋な気持ちに気づければ案外ラクに解決できたりするものなのかもしれない。

本書の魅力の一つは、理屈でなく子どもの気持ちを感じさせてくれるところだと思う。自分がその子どもだったら? というのを、いつのまにか感じさせてくれる。すると、いろいろ気づくことがある。

「行きたくない!」と言えるのはエネルギーがある証拠

しかし、「それくらい嫌だったんだね」と返せば解決するのか? という疑問があるかもしれない。

「一生行かない!」と言えるということは、実は子どもの状態は悪くない。

この場合は、子どもの気持ちに寄り添って話を聞くなどし、一緒に解決策を考えていくことができる。解決とは必ずしも登校できるようになることではないが、問題があるなら何らかの方法で乗り越えられるという意味だ。

一方、「学校に行きたいけど、起きられない」場合は簡単ではないという。行きたい気持ちがある分、早く解決するのではないかと思うかもしれないが、そうではない。

また、田中先生は「原因が何であれ、親にできることは、家で安心してすごさせること」とも言っている。これに注力しようと思えば、親も子も少しラクな気持ちになれるのではないだろうか。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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