バイク版“街の遊撃手”
軽快なオフロードバイクのアシを舗装路向けにつくり変え、自由自在なライディングを追求した「カワサキKLX230SM」。いまや国産唯一となった“スーパーモタード”は、日常使いでも走りを楽しめる、分かりやすいまでのライトウェイトスポーツに仕上がっていた。
超軽量で超スリム
ちょっと懐かしい感じだな──。そんな独り言が思わず口をついて出たのは、走り始めてから10分もたたないタイミングでのこと。SO YOUNGでMORE SLIMな車体デザイン、アラフィフの筆者にはたぶん似合ってない。自覚はあるよ。でもそんなことをモヤモヤと考えていると、すかさずKLX230SMに言われちゃうのである。
「細かいことなんて気にしないで、さっさと走りだそうぜ!」
写真で想像していたよりも、KLXの実車はずっと細くて軽かった。漆黒のボディーとゴールド塗色のホイールに迫力があったからかもしれない。実際の車両重量は136kgなので、133kgの「ホンダPCX」とほとんど変わらない。ベース車両の「KLX230S」(令和2年の排出ガス規制に適合せず2022年モデルを最後にラインナップから姿を消してしまった)からオフロードバイク由来のタイトなボディーを引き継いでいるため、シート高845mmというスペックほどに足つきがわるくないのもうれしい。身長172cmの筆者だと、両足ウラ完全着地とはいかないが、もともとウェイトが軽いので安心感はどんな場面でも途切れない。...