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フィアット・ドブロ(FF/8AT)【試乗記】


至れり尽くせりではないけれど

プジョーの「リフター」、シトロエンの「ベルランゴ」と基本コンポーネンツを共用する「フィアット・ドブロ」。やはり気になるのは「どこがどのように兄弟車と異なっているか」だろう。2列シートの標準ホイールベース車を郊外に連れ出し、細部をチェックした。

感心するほどの割り切り

すでにアナウンスされているように、フィアット・ドブロは、同じステランティスに属するプジョーのリフター、シトロエンのベルランゴと基本コンポーネンツを共用する。いわば、MPV(マルチ・パーパス・ヴィークル)の三兄弟だ。

これまで日本に導入されている長兄と次兄のキャラを簡単に説明すると、プジョー・リフターがヘビーデューティーな外観と、悪路や雪道での走行性能向上に寄与する「アドバンスドグリップコントロール」という機能を備えたSUV風味のMPV。シトロエン・ベルランゴは、最新世代のシトロエンに共通するしゃれたデザインのエクステリアと、きれいな色使いのインテリアを組み合わせた芸術家肌のMPV。

では、最後に日本に入ってきた三男はどんなキャラなのか。ちなみに、1.5リッター直4ディーゼルターボエンジンに8段ATを組み合わせたパワートレインと、乗車定員7人の3列シートを備えるロングホイールベース版をラインナップする点は、三兄弟に共通。今回試乗したドブロは、定員5人、2列シートの標準ホイールベース版だ。

フィアット・ドブロの第一印象は、三兄弟のなかで最も“働くクルマ”っぽい、というものだった。フロントバンパーをはじめとする外装の樹脂パーツが黒く塗られるほか、インテリアもブラック基調。この三兄弟は乗用車と商用車の両方で使われることを想定して開発されているけれど、ドブロが最も「商」寄りに見える。

プジョー・リフターがサーフボードやMTBを積んで出かけるイメージで、シトロエン・ベルランゴは移動型のお花屋さんやカフェとして使ったら似合いそう。対してフィアット・ドブロは、ワインショップの配送車とかによさそうだと思った。

二度見してしまったのが、シフトセレクターの左上あたり、プジョー・リフターではアドバンスドグリップコントロールを操作するダイヤルがあった部分。ダイヤルがなくなっているのはいいとして、そこにはなんの手当ても施されず、ただの穴ボコになっているのだ。ドリンクホルダーになるわけでもなく、用途としては小銭入れぐらいしか思いつかないくぼみで、めっちゃ割り切っているなと、逆に感心してしまった。...

提供元:webCG

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