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メルセデス・マイバッハS680 4MATIC(4WD/9AT)【試乗記】


これもまた内燃機のロマン

「メルセデス・マイバッハS680 4MATIC」は内外装の仕立ても見事だが、真に味わうべきはフロントに収められたV12エンジンだ。内燃機関全体の先行きは分からないものの、こうした大排気量のマルチシリンダーユニットに残された時間は少ない。

右肩上がりの超高額ブランド

2010年代、メルセデス・ベンツの新たなブランディングによって設けられた2つのサブブランドはスポーツとラグジュアリーという2大要素を端的に際立てたものだった。一方がメルセデスAMGで、それとは正対的に据えられたもう一方がメルセデス・マイバッハとなる。

メルセデス・マイバッハが担うのはもちろんラグジュアリーの側だ。独立ブランドとして2002年から2013年までの10年余にわたって展開されたマイバッハを一度畳み、メルセデス軸に取り込んだうえで再始動したのは2015年のこと。W222型「Sクラス」を基に「ロング」モデルよりもさらに200mm長いスーパーロングホイールベースに設定。スクエアな開口面を持つ大きなリアドアと6ライトを組み合わせたキャビンを組み合わせてストレッチリムジン的な存在感と快適性を盛り込んだ。このモデルが世界的に成功といえる実績を積んだ。

現行のW223型Sクラスをベースとした2代目の登場は2021年のこと。同年には「GLS」をベースとしたSUVモデルの追加もあり、直近2年のメルセデス・マイバッハの販売は前年比3割増だの5割増だのと驚きの数字をマークしている。ちなみに2022年の年間販売台数は2万1600台。とりわけ中国での伸びは強烈で、直近では月1000台ペースで推移しているという。ともあれ、日本価格でほぼ3000万円からのブランドと位置づければ他とは一線を画する規模感だ。当然ながら財政面での貢献度も相当なものだろう。先がけて電気自動車専用アーキテクチャーをためらいなく展開できる理由も察せられる。と、そんなひとり勝ちは許すまじとばかりに、アウディも「A8」ベースのスーパーロングバージョンを「ホルヒ」と銘打って中国市場で展開している。...

提供元:webCG

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