あと100万円払えるのなら
美しいルーフラインを持つ4ドアクーペ「アウディA5スポーツバック」がフルモデルチェンジ。新たなデザイン、そして先進装備を数多く搭載した“2代目”の実力を検証する。
まずは流麗なプロポーションに感心
奇数の名称が与えられたアウディの作品――。それは、古くからの偶数名称の基幹モデルに対して、それらとは一線を画した、既成概念にとらわれない新たなキャラクターを求めた存在。
「あれ? だったら自ら“♯型破る”とキャッチフレーズを掲げる、最新の『Q2』はどうなるの!?」という声も聞こえてきそう。実はこのブランド、昨今はニューモデルめじろ押しで“名前の取り合い”が激しく、もはや思い通りのネーミングが使えなくなりつつある……などという内部事情も聞こえてくるのだ。
そんな話題は別として、基本的には“奇数名称”のアウディ車が、新たな価値の創造を目指して開発されてきたのは間違いない事柄。
ということで、「2ドアクーペ」に、そこから派生した「カブリオレ」、そしてファストバックプロポーションの「4ドアクーペ」という3つのボディーで構成される「A5」シリーズも、やはり以前からのラインナップに新風を送り込むべく生み出された、アウディラインナップの中にあっては若いキャラクターの持ち主だ。
ここに取り上げるのは、そんなシリーズ中からアウディの流儀でスポーツバックなる愛称が与えられた、大型のハッチゲートを備えた4ドアモデル。そう、先に4ドアクーペと紹介したのは、“5ドアハッチ”とも言い換えることができるこのボディーのこと。
とはいえ、ルーフラインがなだらかな下降線を描きつつ、ほとんど段差のないテールエンドへと収斂(しゅうれん)されるさまは、やはりクーペそのもののシルエット。まずはそんな見事に流麗なプロポーションに、骨格のベースとなったA4セダンとは異なる価値が見いだせる。...