探し求めていた味
レクサス初の電気自動車専用モデル「RZ450e」が、いよいよ日本の道を走り始めた。まずはコンセプトカーもかくやのいでたちが目を引くが、中身もきっちりとつくり込まれた力作である。箱根のワインディングロードでその実力を試す。
乗り味はまったくの別物
トヨタ自動車で懇意にしてくださっていた方々が相次いで偉くなられた。ひとりは佐藤恒治社長、もうひとりは渡辺 剛レクサスプレジデントである。お二人とも年下で、年上の自分は果たしてこのままでよいのだろうかとちょっと考えさせられたけれど、佐藤さんも渡辺さんも極めて優秀なエンジニアでもあり、トヨタとレクサスの未来をしょって立つには最適な人材だと確信している。
その渡辺プレジデントがチーフエンジニアとして初めて手がけたのがレクサスRZである。レクサスとしてはすでに「UX300e」を販売しているのでBEVとしては2番目の登場だが、“BEV専用モデル”としてはこれが初めてとなる。プラットフォームはトヨタがBEV専用として開発した「e-TNGA」を使用する。つまりトヨタの「bZ4X」やスバルの「ソルテラ」と共有なのだけれど、RZの乗り味はその2台と比べてまったくの別物と言っても決して過言ではない。例えばホイールベースや後輪の駆動用モーターなど物理的に同じ部分があるいっぽうで、言い方がちょっと極端かもしれないけれど、それ以外はほとんどすべてRZ用につくり直したくらいの手の入れようである。「中身はbZ4Xかよ」と揶揄(やゆ)する声を「全然違うから」と一掃できるレベルだと思う。
レクサスRZの正式車名はレクサスRZ450eで、仕様は“バージョンL”のみのモノグレードとなる。“ファーストエディション”と呼ばれる特別仕様車もあって、専用のボディーカラー/アルミホイール/ステアリングなどが装着されている。価格は前者が880万円、後者が940万円。今回の試乗車は“バージョンL”で、20インチのタイヤ&ホイールなど約100万円分のオプションが含まれていた。...