2代目は手堅く
低価格・低燃費という、軽自動車の本質を徹底的に追求した「ダイハツ・ミラ イース」がフルモデルチェンジ。従来モデルやライバル車との比較をまじえつつ、「+αの魅力を追求した」という新型の実力を検証した。
その功績は小さくない
一時は絶滅しかけていたハッチバック型の軽自動車(以下、軽)が復活したのは、間違いなく2011年に発売された初代ミラ イース(以下、イース)の功績だろう。
イース発表前夜のダイハツは本気で“軽の危機”と悩んでいた。2009年に景気対策としてエコカー補助金/減税が導入されたことで、新車需要がハイブリッドに集中。それまで右肩上がりでシェアを伸ばしていた軽の需要が完全に失速していたからだ。そこでダイハツは“軽は安くて、燃費がいい”という原点に回帰したイースの開発を決意する。
低燃費には軽量化と空気抵抗減が不可欠だから、イースが背の低いハッチバック形式となったのは当然の理屈である。イースでは同時に、低価格化のためにクルマの骨格構造や開発組織、部品購買体制、販売戦略まで見直した。
車体は軽量であると同時に設計もシンプル化。市場のニーズに押されて膨大にふくれあがっていた仕様数も激減させた。ここでいう“仕様数”とは単純なグレード数だけでなく、グレードごとの細かい部分の作り分けや、オプションの組み合わせ選択肢のリストラも含んだものである。
そんなイースが大成功したのは、みなさんもご承知のとおり。イースに触発されて、宿敵「スズキ・アルト」の開発にもいきなり力が入って、最新のアルトも以前とは別物というくらいに存在感が大きくなった。結果として、ハッチバックは軽の主力ジャンルとして見事に復権したわけだ。
というわけで、今度のイースは“ダイハツの社運が賭かったブランニュー商品”ではなく、“膨大な既納ユーザーを抱える定番商品のモデルチェンジ”である。...