あくまでもドライバーファースト
「MINIクラブマン」に追加されたホットモデル「ジョンクーパーワークス」に試乗。ワゴンボディーがもたらす高い利便性と、“JCW”専用チューニングによる高い走行性能は果たして両立するのか。340kmあまりのドライブで得られた結論とは?
偉大なエンジニアの名を持つ
「目地段差キツいっすよ!」 試乗車を受け取りに行くと、編集部Fクンから忠告された。なぜだろう? 乗るのはMINIクラブマンだと聞いていた。ハッチバックモデルの全長を伸ばし、リアに観音開きドアを持つステーションワゴンである。MINIの中でもライフスタイル寄りのモデルだ。ハードな乗り味のはずがないと思ったのだが、実車を見て疑問は氷解した。ボディーには「John Cooper Works」のバッジが誇らしげに輝いていたからだ。
MINIジョンクーパーワークス クラブマンは、たくさんのバッジで飾られている。数えてみると、「Clubman」はリアに1つあるだけで、「ALL4」が2つ、「MINI」がフロント、リア、ステアリングホイールに1つずつで計3つ。「John Cooper Works」は、フロントグリルとリアに1つずつ、左右のサイドスカットルに2つ、ホイールに4つ、ブレーキキャリパーに2つ、内装ではステアリングホイールに1つ、速度計の中に1つ、サイドシルに2つ、前席シートバックに2つ。合計16個である。バッジの数からすると、このクルマは圧倒的にジョンクーパーワークス濃度が高い。
MINIラインナップのトップパフォーマンスグレードを意味するジョンクーパーワークスは、自動車レースの歴史に名を刻む、偉大なエンジニアのジョン・クーパーに由来する名前だ。彼はF1のコンストラクターとして初めてミドシップマシンを投入して大成功を収め、レースの常識を変えてしまったことで知られる。
彼は経済的な大衆車だった「クラシックMINI」のポテンシャルを見抜いた。高度なチューンを施してラリーやレースに参戦し、目覚ましい戦績を残している。MINIの高性能モデルが「MINIクーパー」と呼ばれるゆえんだ。さらにスポーティーなモデルのために作られたのが、ジョンクーパーワークスというグレードである。...