冷え、だるさ、むくみ、疲れ、肩コリ、腰痛、便秘、不眠といったなんとなくの不調。『すごい自力整体』の著者・矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語る。「自力整体」とは「整体施術のプロの技法」を自分におこなえる人気メソッド。今回も本書の監修者で「自力整体」の考案者である矢上裕さん(矢上真理恵さんのお父様)をお迎えして、「老けこまない体」をテーマに話をうかがった。(構成/依田則子、写真/榊智朗)
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
なぜ老け込むのか?
――先日の対談テーマ『こんな人は老けこみやすい?整体プロが教える「やってはいけない3つの習慣」』について、たくさんの反響をいただきました。
矢上真理恵(以下「真理恵」):ありがとうございます。じつは30年以上「自力整体」をやっている私の父母は現在60代後半ですが年齢よりも見た目が若々しいなと感じています。二人とも背筋がスラッと伸びてスリムですし、遺伝かもしれませんが母は白髪がほとんどないんです。
矢上裕(以下「裕」):私はまもなく古希(70歳)を迎えますが、同窓会へ行くと「また背が伸びたな」なんてよく言われるんです。
同級生たちの背中が丸まっているから、私だけ背が高く見えるのだと思いますが、身長も体重も学生時代から変わりません。
――先日の対談では、老けこまないコツは、ある「3つの習慣」を見直して「気」を消耗させないことが大事であるとうかがいました。
裕:整体治療家の視点でお答えすると、「気(生命の源のようなもの)」が少なくなるから、老けこみやすくなるんです。「気」は目に見えませんが、生気、やる気、気力、覇気、気の持ちよう、などと言いますよね。
「気」を消耗させる3つの習慣は次の通りです。
・飲食の不摂生(食べすぎ、飲みすぎ)
・感情の使いすぎ(怒り、恐れ、悲しみ、嫉妬、心配事など)
・運動のしすぎ(激しすぎる運動)
この3つを点検していくことも「自力整体」なんですね。
これにもう一つ加えるとしたら、「痛み」です。痛みも人の「気」を奪います。やる気も元気も出ない。
ですから、痛みの大小にかかわらず、今すぐ痛みを解決することも大切です。そのために「自力整体」を考案したんですね。
東洋医学の世界では「痛みを発する場所は『気』が滞っている場所、そこを流せば痛みは消える」と考えます。
ですから、「気」が渋滞している場所を「自力整体」で刺激して、さらに「3つの習慣」を見直せば、老けこ込んできた人はどんどん若さを取り戻せますよ。
――たとえば疲れなどで「気」が停滞しているとき、いっきに老けこんでしまうことがあります。すぐに「気」の流れを取り戻せる方法はありますか?
裕:そうですね。「自力整体」のレッスンでもおこなう「30秒呼吸法」をおすすめします。
深い呼吸は若返りエンジンであり「気」を流すポンプのようなものです。
呼吸が浅くなると「気」や「血液」を流す動力が足りなくなり、体のあちこちで気の停滞、血の停滞(?血<おけつ>)、水の停滞(水毒)を引き起こします。
そして、冷たくて硬い体になって、痛みや不調が出る。浅い呼吸のままでは、生気はどんどん枯渇して老け込んでいきます。
「30秒呼吸法」はあったかくて、やわらかい体になりますから、若さを取り戻すのに役立ちます。
――ぜひやり方を教えてください。...