野生のミニバン
プジョーのマルチパーパスビークル「リフター」に追加設定された、3列シート7人乗りのロングボディーバージョン「リフター ロング」に試乗。その走りは、標準ボディー車をベースに全長とホイールベースを延ばしただけではない、骨太な魅力も兼ね備えていた。
ロングというよりセミロング
3列シートを備えた乗車定員7名のリフター ロングの日本導入を、今や遅しと待っていた方も多いのではないだろうか。SUV風味のヘビーデューティーなルックスと好ハンドリングで人気を博すリフターであるけれど、ミニバンとしての使い勝手を考えたら、「3列目のシートがあったらドンと背中を押されるのに……」と思うのは当然だ。
そこでついに出ました、リフター ロング。初対面の印象は、ロングというほど長くはない、というもの。2列シートの標準ボディー車との比較で言うと、ホイールベースは190mm長い2975mm、全長はプラス355mmの4760mm。355mmも長くはなっているけれど、例えばトヨタの「ノア/ヴォクシー」の全長は4695mmだから、ロングというよりセミロングぐらいか。1850mmの全幅は標準ボディー車と変わらず、20mm背が高くなって全高は1900mm。全体に、ノアヴォクよりひとまわりほど大きい。
運転席からのインテリアの眺めは、標準ボディー車と変わらない。小径ステアリングホイールの上からメーターパネルを見る、プジョー独自の「i-Cockpit」もそのまま。たとえ全高1900mmの3列シートのミニバンであっても、「ウチのクルマはこうやってスポーティーに運転してもらいます」という明快なメッセージが伝わってくる。そういえば、トヨタの新型「プリウス」もこのスタイルを採用していて、同じようなメッセージを発していたことを思い出す。
標準ボディー車と同じ1.5リッターの直4ディーゼルターボを始動、ダイヤル式のシフトセレクターでDレンジを選んでスタートする。「リフターGT」より50kg重くなったということをまったく感じさせずに、1700kgのライトヘビー級のボディーが力強く発進した。...