今のところ、最強
ハイパワーなW12エンジンを搭載する、「ベントレー・コンチネンタルGT」の高性能バージョン「コンチネンタルGTスピード」に試乗。その走りっぷりや、クルマとしての使い勝手を報告する。
2代目の掉尾を飾る
本来なら史上最強、最速のベントレーとして紹介するつもりだったコンチネンタルGTスピードだが、今年の初めに究極のコンチネンタルGTたる「スーパースポーツ」が発表されたせいで、その称号を掲げるのを控えなければならなくなった。とはいえ710psと1017Nm(!)を誇るスーパースポーツは限定モデルと聞くし、いまだに日本には上陸していないので、今のところ最強最速のベントレーはこの「スピード」である。
実は初代モデルもモデルライフの最後(2009年)にスーパースポーツと「同コンバーチブル」を発売して、現行の2代目にモデルチェンジした。クーペとコンバーチブル、そしてサルーンの「フライングスパー」それぞれに少しずつ強力なモデルを追加していき、最後に極め付きの硬派仕様を送り出すというのはこれまでもベントレーが実行してきたこと。ということはそろそろ新型に切り替わる時期が近いと判断できる。このような手法は何だか同族のポルシェに似ている。そういえばベントレー・モーターズのヴォルフガング・デュルハイマー社長はポルシェ出身である。
2003年に発売された当初のコンチネンタルGTのW12ツインターボのピークパワーは560ps、最大トルクは650Nmだった。その後ライバルとの競争の中で見る見るパワーアップされ、今ではスタンダードのW12コンチネンタルGTでも590psと720Nmを生み出すW12ツインターボを搭載しているのはご存じの通り。2代目で追加されたV8モデルでも、当初のW12に近いレベルにまで来ている。V8ツインターボ(「ミュルザンヌ」系が積む6 3/4リッターのV8ツインターボエンジンとは出自が違う)は、もともとクールで潔癖症なアウディ用の最新V8でとにかく洗練されているのが特徴、いっぽうW12ユニットは野蛮にも思えるたくましさを守り続けている。...